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5.プロ野球(設問18〜設問22)

伊藤 雅人、田村 海人、西丸 泰史、平古場 祐作

5-1.好きなプロ野球チーム(設問18)

 設問18は「日本野球機構(Nippon Professional Baseball Organization:以下、「NPB」と称す)のなかであなたが一番好きなプロ野球の球団はどこですか。ひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多い順に、1位は「10_読売ジャイアンツ」が17.4%、 同率2位は「5_北海道日本ハムファイターズ」と「9_横浜DeNAベイスターズ」が8.3%、 4位は「1_福岡ソフトバンクホークス」が7.0%、 5位は「2_埼玉西武ライオンズ」が6.5%、 6位は「7_広島東洋カープ」が6.1%、 7位は「6_千葉ロッテマリーンズ」が5.2%、 8位は「8_阪神タイガース」が3.5%、 9位は「11_中日ドラゴンズ」が2.2%、 10位は「12_東京ヤクルトスワローズ」が1.7%、 11位は「3_東北楽天ゴールデンイーグルス」が0.9%、 12位は「4_オリックスバファローズ」が0.4%であり、 「13_この中に好きな球団はない」が32.6%であった。

 性別に見ると(表5-1)、「13_この中に好きな球団はない」は男性の24.0%と比べて女性は50.0%と多かった。カイ2乗検定の結果は、有意確率が0.054と5%水準では有意ではなかったが、性別でかなり差があった。

 出身地別に見ると(表5-2)、各地域別に見ると地元のチームを応援する傾向が高いのが見られ、北海道、東北の場合,5_北海道日本ハムファイターズに33.3%となり、また神奈川では9_横浜DeNAベイスターズに37.5%という結果が出た。カイ2乗検定の結果は、1%水準で有意だった。

5-2.一番好きな球団の理由(設問19)

 設問19は「前問で回答した球団が好きな理由は何ですか。つぎのなかからすべて選択してください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、「1_自分の出身地の地元球団だから」が22.6%、 「2_好きな選手が所属しているから」が19.6%、 「3_今住んでいる場所の地元球団だから」が4.8%、 「4_親がその球団のファンだから」が12.6%、 「5_その球団の試合を見て面白かったから」が8.3%、 「6_その球団の監督が好きだから」が3.5%、 「7_戦い方が好きだから」が6.5%、 「8_その球団を球場で応援するのが好きだから」が3.9%、 「9_周りの友達その球団のファンだから」が4.8%、 「10_その球団の方針が好きだから」が3.0%、 「11_その他」が9.1%、 「12_この中に好きな球団はない」が30.9%、であった。

 性別に見ると(表5-3)、全体で一番多かった「1_自分の出身地の地元球団だから」は、性別にみると、男性が26.0%で、女性が15.8%で性別で特に違いはなかった。しかし、「12_この中に好きな球団はない」は、男性が47.4%と女性の22.7%よりも多く、カイ2乗検定の結果は1%水準で有意だった。

 好きなプロ野球チーム別に見ると(表5-4)、どの球団も「1_自分の出身地の地元球団だから」と「2_好きな選手が所属しているから」が30%以上を占めたが、「5_その球団の試合を見て面白かったから」の質問だけオリックスバファローズが100.0%となった。カイ2乗検定の結果は1%水準で有意だった。

5-3.球場での観戦頻度(設問20)

 設問20は「あなたは球場へプロ野球の試合をどの程度観戦に行きますか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_球場にプロ野球を観戦に行ったことがない」が46.1%、 「2_今まで数回行ったことがある」が36.5%、 「3_年間数回行く」が12.6%、 「4_1ヶ月に数回行く」が3.9%、 「5_週1回以上行く」が0.9%、であった。

 性別に見ると(表5-5)、「1_球場にプロ野球を観戦に行ったことがない」が男性は37.7%であるのに対し、女性は63.2%と大半以上を占める結果となった。また「2_今まで数回行ったことがある」では男性が39.6%と「1_球場にプロ野球を観戦に行ったことがない」の男性37.7%を上回る結果となった。カイ2乗検定の結果は1%水準で有意だった。

 好きなプロ野球チーム別に見ると(表5-6)、全体では一番多かった「球場にプロ野球を観戦に行ったことがない」は、「東北楽天ゴールデンイーグルス」と「オリックスバファローズ」では共に100.0%という結果が出た。カイ2乗検定の結果は1%水準で有意だった。

5-4.一番好きなプロ野球選手(野手)(設問21)

 設問21は「つぎのなかで、どの野手が最も好きですか。」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多かった順に、 1位は「23_坂本勇人」が13.9%、 2位は「27_筒香嘉智」が4.8%、 3位は「14_中田翔」が4.3%、 同率4位は「1_小林誠司」と「31_糸井嘉男」が3.0%、 6位は「32_柳田悠岐」が2.6%、 同率7位は2.2%で「13_山川穂高」、「15_山田哲人」、「16_菊池涼介」、「17_浅村栄斗」と「22_B.レアード」であり、 同率12位は1.7%で「6_森友哉」、「26_今宮健太」と「33_秋山翔吾」であり、 同率15位は1.3%で「9_嶋基宏」、「11_岡本和真」と「18_中村奨吾」であり、 同率18位は0.9%で「4_梅野隆太郎」、「12_新井貴浩」、「20_福田永将」、「21_松田宣浩」、「25_源田壮亮」と「30_丸佳浩」、が0.9%であり、 同率24位は0.4%で「2_會澤翼」、「3_大野奨太」、「19_宮ア敏郎」、「35_大田泰示」、「41_バイク」であり、 同率29位は0.0%で「5_中村悠平」、「7_甲斐拓也」、「8_田村龍弘」、「10_清水優心」、「24_京田陽太」、「28_青木宣親」、「29_鈴木誠也」、「34_吉田正尚」、「36_中村晃」であった。 なお、「37_その他」は1.3%、「38_この中に好きな野手はない」は40.0%であった。

 性別に見ると(表5-7)、「23_坂本勇人」が男性が13.0%で女性は15.8%でともに最も回答が多かった。男性はそのほかの選手も5.0%以内で回答があったが、女性は「23_坂本勇人」に回答が集中していた。 カイ2乗検定は、有意確率が5%水準において有意だった。

 好きなプロ野球チーム別に見ると(表5-8)、各一番多い回答が、「1_福岡ソフトバンクホークス」が「32_柳田悠岐」で31.3%、「2_埼玉西武ライオンズ」が「17_浅村栄斗」で20.0%、「3_東北楽天ゴールデンイーグルス」が「9_嶋基宏」で50.0%、「5_北海道日本ハムファイターズ」が「14_中田翔」で26.3%とそのほかの球団も、自分が好きな球団に所属している選手に回答している人がほとんどだった。カイ2乗検定の結果は有意確率が1%水準で有意だった。

5-5.一番好きなプロ野球選手(投手)(設問22)

 設問22は「好きなプロ野球チーム別の一番好きなプロ野球選手(投手)」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多かった順に、 1位は「1_松坂大輔」が11.7%、 2位は「2_菅野智之」が8.7%、 同率3位は4.3%で「4_R.メッセンジャー」と「12_千賀滉大」であり、 5位は「11_菊池雄星」が3.0%、 6位は「17_則本昂大」が2.6%、 同率7位は2.2%で「16_涌井秀章」と「31_山ア康晃」であり、 同率9位は1.7%で「21_上原浩治」と「37_松井裕樹」であり、 同率11位は1.3%で「27_L.モイネロ」と「28_益田直也」であり、 同率13位は0.9%で「3_大瀬良大地」、「13_山岡泰輔」、「15_岸孝之」と「26_宮西尚生」であり、 同率17位は0.4%で「5_D.ブキャナン」、「7_秋山拓巳」、「8_野村祐輔」、「9_石川雅規」、「10_吉見一起」、「14_上沢直之」、「18_多和田真三郎」、「19_石川歩」、「22_鈴木博志」、「34_田島慎二」、「35_A.カミネロ」と「39_内竜也」であり、 同率29位は0.0%で「6_東克樹」が、 「20_西勇輝」、 「23_今村猛」、 「24_石山泰稚」、 「25_M.マテオ」、 「29_黒木優太」、 「30_平井克典」、 「32_中ア翔太」、 「33_R.ドリス」、 「36_増井浩俊」、 「38_森唯斗」、 「40_増田達至」であった。なお、「41_その他」は2.2%、「42_この中に好きな投手はない」は43.9%であった。

 性別に見ると(表5-9)、「42_この中に好きな投手はない」が男性32.5%、女性67.1%とともに一番多かった。男性では、「1_松坂大輔」と「2_菅野智之」が11.0%と同率首位であった。女性では「1_松坂大輔」が13.2%、「2_菅野智之」が3.9%と両者に差が出た。カイ2乗検定の結果は1%水準で有意だった。

 好きなプロ野球チーム別に見ると(表5-10)、「1_松坂大輔」が「11_中日ドラゴンズ」では40.0%、「1_福岡ソフトバンクホークス」では25.0% と一度所属していたチームからの支持が多いことがわかった。また「2_菅野智之」が「10_読売ジャイアンツ」では37.5%、「17_則本昂大」が「3_東北楽天ゴールデンイーグルス」では50.0%、「12_千賀滉大」が「1_福岡ソフトバンクホークス」では31.3%と、各球団のエースが圧倒的な支持率を得ていることがわかった。カイ2乗検定の結果は1%水準で有意だった。

Copyright 2019, Ito Masato, Tamura Kaito, Nishimaru Taishi and Hirakoba Yusaku, 国学院大学経済学部 2018年度「アンケート調査」『渋谷、横浜、通学方法、プロ野球、アディダス、電子書籍、携帯アプリ、コーヒーと紅茶と国内旅行についての調査』』2019年3月17日 公表

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