シンタックス・ウィンドゥを開く
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シンタックス・ウィンドゥを開く
【SPSS史!?】SPSS for Windowsでは多くの操作をGUIで行うが、汎用機版SPSS or SPSS-X、DOS版SPSS/PC+では、CUIで操作していた。本当はこの実習はキー・パンチから始めたいのだが・・・・キー・パンチ機もパンチ・カード【を開く】(1枚80バイトの巨大(←入力できる情報量と比べて媒体が巨大という意味です!!)容量記録媒体!?)も無い!!
【用途】多重回答のグループを定義したり、データ変容を行う場合には、ダイアログ・ボックスを用いて作成したコマンドを記録しておいた方が同じ作業や似たような作業を行う場合に楽・正確である。
また、欠損値定義や変数or変数値ラベルの定義を行う場合、シンタックス・ウィンドゥを用いて、コマンドを入力する方が楽なこともある。
シンタックス・ウィンドゥとは、テキスト・ファイルを入力・編集・保存するウィンドゥであり、メモ帳みたいなものである。デフォルトの拡張子は.spsである。
【手順】
- メニューバーの[ファイル]を選択し、
- 新しくファイルを作成する場合には右図にあるようにドロップダウン・リストから[新規作成]を、
- 既存のファイルを開く場合には[開く]を選択し、
- さらにファイルの種類のドロップダウン・リストから[シンタックス]を選択する。
すると、シンタックス・ウィンドゥが開かれる。この例では、すでにmissing valuesコマンドを入力済みである。
【文法】
シンタックス・コマンドで入力するSPSSコマンドの一般的な書式は、
- コマンドは1列(桁)目から開始する。
- ひとつのコマンドを終了する記号は行末の半角ピリオド“.”である。
- 各行の1列(桁)目が半角ブランクである場合は継続行記号となる。なお、全角ブランクは「毒」と考えること。
- 各行の1列(桁)目が半角アスタリクス“*”である場合は注釈行記号となる。
【用語の凡例】
- 変数リスト:ひとつの変数名、または、複数の変数名を半角ブランクまたは半角カンマでくくって指定したもの、または、ファイルの変数順に指定する最初の変数名 to 指定する最後の変数名
【入力したコマンドの実行方法】
- シンタックス・ウィンドゥのすべてのコマンドを実行したいときには、[メニューバー]の[実行]から[すべて]を選択する。
- 特定のコマンドだけを実行したいときには、まず、実行したいコマンドをドラッグして選択し、[メニューバー]の[実行]から[選択部分]を選択する。
【シンタックス・ファイルのエンコード】
- SPSSの(データまたは)シンタックスで日本語を使用する場合には、【データとシンタックスのエンコード】を定義する必要がある。
- SPSSのシンタックス・ウィンドゥでシンタックス・ファイルを保存した場合には、プレーン・テキスト・ファイルであるシンタックス・ファイルの先頭に下記の「* Encoding: windows-31j.」という注釈行が生成される。
* Encoding: windows-31j.
- SPSS24版では、シンタックス・ファイルの先頭の注釈行を下記の「* Encoding: UTF-8.」としないと文字化けする模様である。
* Encoding: UTF-8.
さてつぎに→|欠損値を定義する
|変数ラベルと変数値ラベルを定義する
Copyright: text 2000-17 by Michio Ogiso, graphics 1999 SPSS Japan, Revised on 17. Jul. 2017
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