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<テーマ> 「イスラームと向かい合う日本社会」
<パネリスト> 
 三木英氏(大阪国際大学)
 中西俊裕氏(日本経済新聞社)
 Isam Hamza 氏(エジプト、カイロ大学)
 Salih Yucel 氏(オーストラリア、モナッシュ大学)
 Gritt Klinkhammer 氏(ドイツ、ブレーメン大学)
<コメンテーター>
 師岡カリーマ・エルサムニー氏(慶應大学、獨協大学、アナウンサー)
<司会>井上順孝(國學院大學)
<受講料> 無 料
<日 時> 平成22 年10 月3 日(日)10 時~17 時半
<場 所> 國學院大學 渋谷キャンパス 常磐松ホール (学術メディアセンター 1F)

【趣意書】

21 世紀にはいり、日本社会もグローバル化の影響をますます強く受けるようになってきている。宗教という面で見ても、日本で活動する国外からの宗教の数と種類は、増加の一途である。これまで日本社会とはあまり関わりがないと思われてきたような宗教、たとえばヒンドゥー教系の教団、上座仏教系の教団が到来している。韓国からは多くのキリスト教会が日本で布教している。台湾の教団の活動も小規模ながら増えている。
そうしたなかでも、イスラームの影響は、少しずつではあるが、確実に増えてきている。ムスリムが日本社会に占める割合は、西ヨーロッパ諸国などに比べれば、まだはるかに小さいが、それでも小学校、中学校で、クラスに一人二人、ムスリムの子どもたちが在籍するという例が増えてきている。
文化面でのグローバル化もますます進行すると予測される日本社会は、より広範な領域においてイスラームと向かい合うことになると考えられる。そうした認識にたって、とりわけ宗教文化教育という観点から、日本社会におけるイスラームの問題を考えたい。
「大学における宗教文化教育の実質化を図るシステム構築」による調査・研究は、宗教文化士という資格の設定により、社会的責任を意識しつつ、宗教文化教育を推進していくことを目指している。本フォーラムは、その試みの一環に位置づけられている。
日本人のイスラームについての認識のあり方、日本社会におけるムスリムの現状、そして多様な宗教が共存するようになれば、どのような社会問題が増えてくるのかといった点を中心に、活発な議論を交わしたい。イスラーム圏の研究者、欧米等の研究者を交えて、参加者とともに、この問題についての認識を深める場となることを願っている。

【タイムテーブル】

9:30-10:00 受付
10:00-10:10 挨拶および趣旨説明 井上順孝氏
10:10-11:00 第1 セッション 三木英氏
「モスクが来た街:地域住民のイスラーム『受容』」(日本語)
〈休憩〉
11:10-12:00 第2 セッション Isam Hamza 氏
「イスラムは日本の宗教になり得るか」(日本語)
12:00-13:00 昼食
13:00-13:50 第3 セッション Salih Yucel 氏
“Is Islam part of the problem or solution: An Australian immigrant experience?”(英語)
〈休憩〉
14:00-14:50 第4 セッション Gritt Klinkhammer 氏
“Germany - Problems and developments of religious and cultural Integration”(英語)
〈休憩〉
15:10-16:00 第5 セッション 中西俊裕氏
「イスラム世界との絆――広がる交流のすそ野・産官学を軸に」(日本語)
〈休憩〉
16:10-17:30 コメントと総合討議
コメンテーター: 師岡カリーマ・エルサムニー氏
司会: 井上順孝氏

書籍での刊行

国際研究フォーラム報告書 2008~2013年度