國學院大學日本文化研究所編、発行:國學院大學日本文化研究所、1992年、B5版154頁

概要

 プロジェクト「黒潮文化圏の言語研究」成果刊行書である。南琉球方言の八重山方言に属する新城下地島方言についての研究である。方言の性格は、石垣方言と宮古方言のミッシングリングともいうべき方言である。新城方言は島の住民が石垣島や沖縄本島に移住した結果、八重山方言の中で唯一無人島になった。話者の高齢化により消滅の危機にある方言である。しかも、今までに、方言の記述的研究は無い。新城島は、琉球王朝にジュゴンの干肉を納めていたことでも有名である。

目次

新城下地島位置図
新城下地島の風景
話者芳名
新城下地島方言 音声・カナ対照表
新城下地島方言の概説
新城下地島方言のアクセント(久野マリ子)
新城下地島方言の音韻(久野 眞)
新城下地島方言の音対応(大野眞男)
新城下地島方言の文法(杉村孝夫)
新城下地島の地名(久野マリ子)
新城下地島の民俗(大野眞男)
あとがき