黒崎浩行編、葛西賢太・川島堅二・田村貴紀・深水顕真著、発行:黒崎浩行、2000年

概要

 平成10年より2年間にわたり「コンピュータ・ネットワークの普及と宗教的行為の変容に関する調査研究」として、電気通信普及財団の助成を受け行われた共同研究の成果報告。
 「電子ネットワークの普及は既成宗教にどのような変化を与えるものであるのか」「電子ネットワークはどのような新たな宗教性を生み出すものなのか」という2つのテーマをベースに、宗教系ウェブサイトの蓄積とそれらがどのように変化しているのかという追跡調査、または電子ネットワーク上の宗教現象に接近し、調査・分析を展開した。

目次

はじめに
総論
第1章 電子ネットワークと宗教をめぐる研究史(黒崎浩行)
第2章 電子ネットワーク上のコミュニケーション(田村貴紀)
第3章 「担い手・参加者」についての調査方法(深水顕真・川島賢二)
第4章 電子ネットワークにおける「本当の自分」探し(葛西賢太)
各論
第5章 距離や少数派のハンディを電子ネットワークで超えて(葛西賢太)
第6章 電子ネットワーク上での自己観察の試み(田村貴紀)
第7章 インターネットは地域的宗教構造を変えうるのか?(深水顕真)
第8章 神社ウェブサイトをめぐる社会的文脈(黒崎浩行)
第9章 宗教団体ウェブサイトの量的調査(川島堅二)
第10章 天理教のインターネット利用に関する試論(田村貴紀)
参考文献
初出一覧
索引