國學院大學日本文化研究所編、発行:國學院大學日本文化研究所、2005年、A5判

概要

 深沢暹ふかざわすすむ(1876~1944)は、大正・昭和戦前期に主に中国大陸を中心に活躍した外交官である。「深沢暹関係文書」は、日本文化研究所所蔵で、元総領事の深沢が発信した電信・書簡類の草稿・控343点、深沢が受信した電信・書簡類84点、その他単独文書90点、合計全517点からなり、東北三省の旧派要人から中国各地在勤中に築いた内外の人脈を駆使して、鉱山(鉄・金・銀・石炭等)、木材、塩等の利権獲得交渉に当たった様など、当該期の日本外交史・日中関係史を知る貴重な史料である。

目次

解題(柴田紳一)


水谷光太郎稿『日本における燃料油問題』をめぐって(池田直隆)
深沢暹と鉱山利権に関する交渉について(岡部直晃)
満州事変前の奉天兵工廠―深沢暹による兵器売買契約をめぐって(種稲秀司)

凡例

文書目録1(発信の部)

文書目録2(受信の部)

文書目録3(単独書類の部)

人名索引