國學院大學研究開発推進機構プロジェクト「デジタル・ミュージアムの構築と展開」編 平成20(2008)年3月
本誌は、文部科学省私立大学学術高度化推進事業(「学術フロンティア推進事業」)の選定を受けて平成11年度から17年度にかけて進められた「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」プロジェクトの研究成果まとめた「人文科学と画像資料研究」の第5号である。本号には、文部科学省の事業として終了した後も大学独自で継続して進められた同名のプロジェクト、およびそれを引き継いで19年度に「デジタル・ミュージアムの構築と展開」プロジェクトの一部として進められた事業の研究成果である13の論考が掲載されている。
目次
- I. 画像資料と人文科学
- 宮地直一旧蔵ガラス乾板の概要―整理と数量的検討を中心に―(黒川寧子)
- 柴田常恵資料ガラス乾板の整理作業について(青木良輔)
- 講演の音声記録の「資料化」に関する一考察―國學院大學芸術フロンティア事業を例として―(宇野淳子)
- II. デジタル情報を生かした教材作成にむけて
- 画像資料研究フォーラムX「人文科学と画像資料研究」-デジタル情報を生かした教材作成にむけて―(黒崎浩行)
- コンテンツが導く知識の発見と学習:博物館収蔵文化財コンテンツを用いて(神門典子・井上洋一 他)
- デジタル画像の教材利用への可能性―学術フロンティアの成果を踏まえて―(内川隆志)
- III. 画像資料アーカイヴスと人文科学―劣化画像は救えたか?
- シンポジウム「画像資料アーカイヴスと人文科学―劣化画像は救えたか?」(小川直之)
- 私たちの目指したもの(杉山林継)
- 画像資料から得られたもの(加藤里美)
- 学術資産のデジタルデータ化―記録保存と活用の狭間で―(黒崎浩行)
- 画像資料研究の可能性(小川直之)
- 画像の活用はどうしたらいいのか?(山内利秋)
- シンポジウム「画像資料アーカイヴスと人文科学―劣化画像は救えたか?」へのコメント(井上洋一)
- 付 平成19年度プロジェクト活動報告
- 平成19年度 研究活動の概要