神社本庁・國學院大學日本文化研究所の共同企画制作、2001
概要
「祭礼行事シリーズ」として、記録映画「山のまつり」を素材に制作したもの。この祭りは山深い長野県下伊那郡天龍村に伝わる古い神楽の祭で、15世紀中葉にこの地を開いた落人の熊谷家(坂部)と15世紀末に伊勢から落ちてきた村松家(向方)の2つの家筋が伝えた神楽を素材にしている。冬の国の無形文化財に指定されている「霜月まつり」や、四季のまつりを、向方・坂部・大河内の3つの集落でどのように行われているのか、この神事の「生命の更新」「魂振り」の要素を日英文と動画で紹介している。
夏の部では、天狗の舞、夏の盆行事、盆の掛踊り、分布の特徴などを紹介する。冬の部では、天龍村の冬の神楽を伝承している3集落の霜月神楽を記録したもので、準備や神楽の詳細などを紹介している。1年の生活、民俗の中で必然的に神と仏、冬と夏の対抗と親和を動画で追っている。