柳田國男著・神社本庁編、発行:角川書店、1963年
概要
柳田國男が、多年にわたり収集し、刊行してきた習俗語彙のうち、最も重要でその刊行が待たれていたのが祭祀習俗語彙である。日本民族の総合的な文化というものを考えなければならない時代に、バラバラな知識を集めただけのものが民俗学であってはならず、順序の整った分類によって、すぐに理解することができる分類語彙が求められていた。本書は、日本人の生活の秩序や基礎を考える上に、最も重要で欠くことのできない祭祀に関係する言葉を、祭、祭場、神名などの分野に分類し配列・集成したものである。
昭和24年に柳田氏の厚意ある申し出により、神社本庁は氏の採集原稿カードを預かると共に、それらを整理・補足し出版に至った。
目次
序文
凡例
一 祭の総称
二 祭場
三 神幸
四 斎挿と執物
五 斎忌
六 神態
七 神饌・幣物
八 頭屋・神人・祝詞
九 共同祈願
十 巫祝
十一 神名集
あとがき
索引