『新宗教事典』

井上順孝他編、発行：弘文堂、1990年、1,147頁

概要

　「神道系新宗教の教団資料の収集と研究」のプロジェクトの成果の一部を盛り込んで刊行されたもの。新宗教に関する初めての本格的な総合事典。研究所関係者では、井上順孝、阪本是丸、津城寛文、弓山達也、磯岡哲也、武田道生、田島忠篤、藤井健志が執筆している。
　大きくテーマ篇と資料篇とに分かれている。テーマ篇は、発生と展開、教祖、教団、教えと思想、実践、施設、新宗教と社会、新宗教と異文化の8章からなる。また、資料篇は、団体一覧、創始者・リーダー一覧、宗教関係法令集、参考文献、年表からなる。テーマ篇は読む事典の体裁をとっている。資料篇のうち、団体一覧と創始者・リーダー一覧は、団体、人物をそれぞれ五十音順に解説してあり、この部分だけで、独立した辞典的な機能も備えている。参考文献、年表は、研究者向けである。また巻頭には64頁にわたって、主な新宗教の活動状況を撮影したカラー写真があり、新宗教のエネルギーがリアルに伝わってくる。新宗教に関心ある人、これから研究しようという人には、欠かすことのできない必読文献である。

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