國學院大學日本文化研究所編、発行:慶友社、2003年、A5判239頁

概要

 本研究所において年に春秋2回公開学術講演会を行い、それによる研究成果によるもの。今回のシリーズは通しテーマ「食とこころ―食文化にともなう精神性を探る―」として平成12年度から催された。これら一連の講演会の内容を踏まえて、平成14年にシンポジウムを行い討論した。本書の構成は、一部を講演、二部をシンポジウムとし、編集された。

目次

発刊によせて(杉山林繼)

はじめに―食民俗研究の一潮流(齋藤ミチ子)

I 講演
 神饌からみた日本の食文化―食文化の源流を求めて―(岩井宏實)
 東南アジアの食文化―日本との比較―(大崎正浩)
 琉球諸島の食文化―日本本土との比較を軸に―(小島瓔禮)
 アイヌ民族の神々と饗宴―享受する日本の食文化―(萱野茂)

II シンポジウム 
 「食とこころ」に思う―コメンテーターの立場から―」(田中宣一)
 神饌を中心に(岩井宏實)
 東南アジアからみる日本の食文化(大崎正浩)
 琉球諸島と日本の古層の食文化(小島瓔禮)
 アイヌの食文化(畑井朝子)

討論
 岩井宏實、大崎正浩、小島瓔禮、畑井朝子、田中宣一(司会)齋藤ミチ子

あとがき
発言者紹介