國學院大學日本文化研究所編、井上順孝責任編集、発行:弘文堂、1997年、350頁
概要
プロジェクト「宗教と教育に関する調査研究」の研究成果を一冊にまとめたもの。三部構成で、第一部では明治以降の各宗教の教育へのかかわりを扱った歴史的研究を収め、第二部では大規模に行われた実態調査、アンケート調査の結果を詳細に分析している。第三部は宗教教育関連行政資料の紹介、宗教系学校の中等教育における教科書・副読本その他教材一覧、参考文献一覧からなる資料編となっている。オウム真理教事件をきっかけとしてにわかに注目されるようになった宗教教育をめぐり、多角的な議論を展開している。
目次
はしがき(井上順孝)
第一部
近代日本の宗教と教育(井上順孝)
明治前半期のプロテスタント教会と宗教教育(磯岡哲也)
カトリックの宗教教育―明治初期を中心に(佐々木裕子)
明治前期の仏教教育の目指したもの―僧侶要請養成教育と一般女子教育(武田道生)
新宗教教団の宗教教育への進出(岩井洋)
自由キリスト教と宗教教育(津城寛文)
第二部
大学生における宗教教育への関心と宗教意識ーアンケート調査の分析から(1)(井上順孝)
宗教系大学生の宗教意識ーアンケート調査の分析から(2)(磯岡哲也)
中等教育における宗教教育の意義一アンケート調査の分析から(3)(田口めぐみ)
宗教系高等学校生徒の宗教意識調査について一宗教教育の宗教意識に対する影響に関して(田島忠篤)
宗教系中学における保護者および生徒の宗教調査ーカトリック・精道三川台中学の事例(田島忠篤)
東京の仏教主義高校における宗教教育(艸香秀昭)
付属資料
宗教教育関連行政資料(井上順孝)
研究文献目録(永井美紀子)
「宗教」教科書・教材一覧(石渡佳美)
索引
あとがき(井上順孝)