國學院大學日本文化研究所編、発行:成文堂、2001年、A5判283頁
概要
現憲法が施行されて50年、その解釈をめぐって憲法訴訟となった数が最も多いとされるのが20条・89条の政教分離規定である。
法解釈学は判断の学だが、その前提として正しい歴史認識が不可欠であることはいうまでもない。この問題意識に立って、国家神道の意義、神道指令と憲法の関係、宗教団体の政治参加の実態等々―明治以降今日に至る宗教と政治の関わりの足跡を多角的に再検証し、将来のあるべき政教関係を模索する。
目次
はしがき
一、シンポジウム
二、講演
国家神道の成立と終焉(阪本是丸)
国家神道体制と浄土真宗(藤原正信)
戦後の政教問題と宗教の政治活動(中野毅)
戦後日本の政教分離(百地章)
三、総括
「政治と宗教」のあるべき姿を模索して(大原康男)
資料