國學院大學日本文化研究所『国際研究フォーラム「つむがれる宗教文化―生み出されるカタリとカタチ―」報告書』令和8(2026)年2月
本報告書は、2024 年 12 月に國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所の主催で開催された国際研究フォーラム「つむがれる宗教文化―生み出されるカタリとカタチ―」における議論をまとめたものである。 近年、日本文化研究所が開催してきた国際研究フォーラムにおいて、視覚文化と宗教文化との関わりを主題としてきており(「見えざるものたちと日本人」2020 年度、「日本の宗教文化を撮る」2021 年度、「ミュージアムでみせる宗教文化」2022 年度)、またこれを受けて、そこで主題化された「見る」「見られる」ことを、ツーリズムという実践の場に即して議論することを試みた(「見られることで何が変わるのか―ツーリズムと宗教文化―」2023 年度。なお、これらの報告書も日本文化研究所のウェブサイトで公開されている)。 これらを踏まえた上で、2024 年度の国際研究フォーラムを企画する際には、そもそも宗教文化はなぜ表されるのか、という地点に立ち戻って考えようという話になり、 方向性として “ 継承 ” という局面に焦点を合わせることになった。もちろん “ 継承 ”というのは伝統の(再)解釈と接続して、変化・変容を伴うものであり、単に古いも のをそのまま受け継いでいくわけではない。 現代において、宗教文化は変容しながら継承されている。この、変化しつつ連続していく動的な過程に意識的に目を向けることを企図して「つむがれる」という言葉を選んだ。また、継承されるものは言葉による「カタリ」であったり――“ 語り ” であり “ 騙り ” であるかもしれない――具象である「カタチ」であったり、あるいはその混合であったりするだろう。これを念頭に置いた上で、具体的な事例として、聖徳太子にまつわるカタリ、仏像というカタチ、そして日本国外における神道がどのようにつむがれているか、といったことについて報告を受け、議論することができた。 本報告書が、現代における宗教文化のあり方を、あらためて考えるきっかけとなれば幸いである(「はしがき」)
報告書のPDFは以下のリンク先からダウンロードすることができる。
『国際研究フォーラム「つむがれる宗教文化―生み出されるカタリとカタチ―」報告書』(PDF: 1.68M)
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【目 次】
はしがき
開催概要
国際研究フォーラム「つむがれる宗教文化―生み出されるカタリとカタチ―」
「和国教主とその教訓―聖徳太子と憲法の近代―」(オリオン・クラウタウ KLAUTAU Orion)
「平成時代の仏像と信仰」(君島彩子)
「グローバル神道とは何か―現代の海外神社と信者のオンラインコミュニティをめぐる諸相―」(ケイトリン・ユゴレツ UGORETZ Kaitlyn)