【目次へ】

1.居住地域と移動手段(設問1〜設問12)

土井 翔太

1-1.小学生の時の居住地(設問1)

 設問1は「あなたが小学生のときに最も長い期間住んでいたところを1つだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_北海道」が1.0%、「2_東北地方」が2.0%、「 3_東京都(23区内)」が19.8%、「 4_東京都(都下)」が7.4%、「5_茨城県」が4.5%、栃木県が6.4%、群馬県が3.5%、埼玉県が14.4%、「9_千葉県」が9.9%、「10_神奈川県」が13.9%、中部地方が10.9%、「12_近畿地方」が2.0%、「13_中国地方」が0.5%、「14_四国地方」が1.5%、「15_九州地方」が0.5%、「16_沖縄県」が0.5%、外国が1.5%となった。

 性別に見ると(表1-1)、カイ2乗検定の結果は5%水準で有意差が認められず、性別で大差なかった。

1-2.中学生の時の居住地(設問2)

 設問2は「あなたが中学生のときに最も長い期間住んでいたところを1つだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「1_北海道」が1.0%、「2_東北地方」が1.5%、「3_東京都(23区内)」が20.8%、「4_東京都(都下)」が7.9%、「5_茨城県」が4.5%、「6_栃木県」が6.4%、「7_群馬県」が4.0%、「8_埼玉県」が13.9%、「9_千葉県」が10.4%、「10_神奈川県」が14.4%、「11_中部地方」が10.4%、「12_近畿地方」が1.5%、「13_中国地方」が0.5%、「14_四国地方」が0.5%、「15_九州地方」が1.0%、「16_沖縄県」が0.5%、「17_外国」が1.0%であった。

 性別に見ると(表1-2)、カイ2乗検定の結果は5%水準で有意差が認められず、性別で大差なかった。

1-3.高校生の時の居住地(設問3)

 設問3は「あなたが高校生のときに最も長い期間住んでいたところを1つだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「1_北海道」が1.0%、「2_東北地方」が1.5%、「3_東京都(23区内)」が21.8%、「4_東京都(都下)」が6.9%、「5_茨城県」が4.0%、「6_栃木県」が6.9%、「7_群馬県」が4.0%、「8_埼玉県」が14.4%、「9_千葉県」が9.9%、「10_神奈川県」が13.4%、「11_中部地方」が10.9%、「12_近畿地方」が1.5%、「13_中国地方」が1.0%、「14_四国地方」が0.5%、「15_九州地方」が1.0%、「16_沖縄県」が0.5%、「17_外国」が1.0%であった。

 性別に見ると(表1-3)、カイ2乗検定の結果は5%水準で有意差が認められず、性別で大差なかった。

1-4.現在の居住形態(設問4)

 設問4は、「現在、あなたはどこから国学院大学(以下、大学と称す)へ通学していますか。1つだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_実家(保護者と同居)」が63.4%、「2_実家(保護者と別居)」が4.5%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む) 」が14.4%、「4_下宿」が6.4%、「5_寮」が11.4%となった。

 性別と居住形態のクロス集計をみると(表1-4)、男性のうち「1_実家(保護者と同居)」が59.0%、「2_実家(保護者と別居)」が4.3%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む)」が13.7%、「4_下宿」が8.6%、「5_寮」が14.4%となった。また、女性のうち、「1_実家(保護者と同居)」が73.0%、「2_実家(保護者と別居)」が4.8%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む)」が15.9%、「4_下宿」が1.6%、「5_寮」が4.8%となった。カイ2乗検定の結果、5%水準で有意差が認められず、性別で差はなかった。「4_下宿」と「5_寮」の性別の割合は男性で合計23.0%にも上っている反面、女性は合計で6.4%にとどまっており、特に「5_下宿」では男性の割合が女性の3倍となっている。考えられる理由としては、神奈川県には本学の学生寮があり、そこから通っている男子学生がおり、一方、若い女性を一人暮らしまたは下宿させたいと考えている保護者が少ない可能性とが考えられる。

 つぎに次節で紹介する現在の居住地(設問5)別に見ていくと(表1-5)、 「1_東京都(23区内)」では、「1_実家(保護者と同居)」が59.2%、「2_実家(保護者と別居)」が7.0%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む)」が23.9%、「4_下宿」が8.5%、「5_寮」が1.4%となった。 「2_東京都(都下)」では、「1_実家(保護者と同居)」が63.2%、「2_実家(保護者と別居)」が0.0%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む)」が21.1%、「4_下宿」が5.3%、「5_寮」が10.5%となった。 3_横浜市・川崎市では、「1_実家(保護者と同居)」が36.4%、「2_実家(保護者と別居)」が2.3%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む)」が11.4%、「4_下宿」が9.1%、「5_寮」が40.9%となった。 「4_神奈川県(その他)」では、「1_実家(保護者と同居)」が66.7%、「2_実家(保護者と別居)」が0.0%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む)」が8.3%、「4_下宿」が8.3%、「5_寮」が16.7%となった。 「5_千葉県」では、「1_実家(保護者と同居)」が80.95%、「2_実家(保護者と別居)」が9.5%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む)」が4.8%、「4_下宿」が4.76%、「5_寮」が0.0%となった。 6_その他関東地方では、「1_実家(保護者と同居)」が94.3%、「2_実家(保護者と別居)」が2.9%、「3_自宅(保護者以外の人と同居している場合を含む)」が2.9%、「4_下宿」が0.0%、「5_寮」が0.0%となった。カイ2乗検定の結果は1%水準で有意差が認められ、現在の居住地と居住形態とは強い関連が認められた。横浜市・川崎市を除く居住地でもっとも多い居住形態は実家(保護者と同居)であり、横浜市・川崎市において、もっとも多い居住形態は「5_寮」の40.9%となっている。この理由として考えられることとして、横浜市には定員数が114名の女子寮が、川崎市には定員数が74名の男子寮が設置されていて、キャンパスへのアクセスがしやすいということが考えられる。

1-5.現在の居住地(設問5)

 設問5は、「あなたが現在住んでいるところを1つだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_東京都(23区内)」が35.1%、「2_東京都(都下)」が9.4%、「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」が21.8%、「4_神奈川県(その他)」が5.9%、「5_千葉県」が10.4%、「6_その他関東地方」が17.3%、「7_その他」が0.0%となった。

 性別と現在の居住地のクロス集計をみると(表1-6)、男性では、「1_東京都(23区内)」が30.9%、「2_東京都(都下)」が10.8%、「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」が23.7%、「4_神奈川県(その他)」が8.6%、「5_千葉県」が7.9%、「6_その他関東地方」が18.0%、「7_その他」が0.0%となった。女性では、「1_東京都(23区内)」が44.4%、「2_東京都(都下)」が6.3%、「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」が17.5%、「4_神奈川県(その他)」が0.0%、「5_千葉県」が15.9%、「6_その他関東地方」が15.9%、「7_その他」が0.0%となった。カイ2乗検定の結果は5%水準で有意差が認められ、性別と現在の居住地とは関連が認められた。

1-6.通学時の移動手段(設問6)

 設問6は「あなたは大学へ通う時、おもにどのような移動手段を利用しますか。つぎのなかからすべて選んでください」と多重回答方式で質問した。【単純集計】の結果は「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が7.4%、「3_自家用車」が3.5%、「4_バイク」が0.5%、「5_自転車」が14.9%、「6_徒歩」が44.6%、「7_その他」が0.0%、となった。

 性別と通学時の移動手段のクロス集計をみると(表1-7)、男性では、「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が4.3%、「3_自家用車」が2.2%、「4_バイク」が0.7%、「5_自転車」が15.1%、「6_徒歩」が40.3%となった。女性では「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が14.3%、「3_自家用車」が6.3%、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が14.3%、「6_徒歩」が54.0%となり、女性は男性よりも「2_バス」と「3_自家用車」が多かった。

 現在の居住地と通学時の移動手段のクロス集計を見ると(表1-8)、 「1_東京都(23区内)」では、「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が7.0%、「3_自家用車」が1.4%、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が9.9%、「6_徒歩」が42.3%となった。 「2_東京都(都下)」では、「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が10.5%、「3_自家用車」が0.0%、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が15.8%、「6_徒歩」が47.4%、となった。 横浜市・川崎市では、「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が4.5%、「3_自家用車」が0.0%、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が2.3%、「6_徒歩」が43.2%となった。 「4_神奈川県(その他)」では、「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が8.3%、「3_自家用車」が8.3%、「4_バイク」が8.3%、「5_自転車」が41.7%、「6_徒歩」が50.0%となった。 「9_千葉県」では、「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が19.0%、「3_自家用車」が14.3%と多く、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が33.3%、「6_徒歩」が57.1%となった。 その他関東地方では「1_鉄道」が100.0%、「2_バス」が2.9%、「3_自家用車」が5.7%、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が20.0%、「6_徒歩」が40.0%となった。つまり、「3_自家用車」は千葉県で、「4_バイク」は神奈川県(その他)で、「5_自転車」は神奈川県(その他)と千葉県で顕著に多かった。そして、カイ2乗検定の結果、設問6を7カテゴリーの変数と扱った場合では1%水準で有意差が認められ、さらに設問6の回答選択肢の右に示した設問6を2値多重回答と扱った場合では、バイクと自転車が1%水準、自家用車が5%水準で有意差が認められた。

1-7.通学時間(設問7)

 設問7では、「あなたが現在住んでいるところから大学へ通うためには片道どれくらいの時間がかかりますか。1つだけ選んでください。」と質問した。【単純集計】の結果は「1_20分未満」が1.0%、「2_20〜39分」が19.3%、「3_40〜59分」が34.2%、「4_60〜79分」が21.3%、「5_80〜99分」が11.4%、「6_100〜119分」が5.4%、「7_120分以上」が7.4%、となった。

 性別とのクロス集計をみると(表1-9)、カイ2乗検定の結果は5%水準で有意差が認められず、性別で通学時間は大差なかった。

 設問5とのクロス集計を見ると(表1-10)、 「1_東京都(23区内)」では「1_20分未満」が2.8%、「2_20〜39分」が31.0%、「3_40〜59分」が45.1%、「4_60〜79分」が16.9%、「5_80〜99分」が4.2%、「6_100〜119分」が0.0%、「7_120分以上」が0.0%となった。 「2_東京都(都下)」では、「1_20分未満」が0.0%、「2_20〜39分」が15.8%、「3_40〜59分」が36.8%、「4_60〜79分」が42.1%、「5_80〜99分」が5.3%、「6_100〜119分」が0.0%、「7_120分以上」が0.0%となった。 「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」では、「1_20分未満」が0.0%、「2_20〜39分」が25.0%、「3_40〜59分」が43.2%、「4_60〜79分」が15.9%、「5_80〜99分」が13.6%、「6_100〜119分」が0.0%、「7_120分以上」が2.3%となった。 「4_神奈川県(その他)」では、「1_20分未満」が0.0%、「2_20〜39分」が8.3%、「3_40〜59分」が25.0%、「4_60〜79分」が8.3%、「5_80〜99分」が25.0%、「6_100〜119分」が0.0%、「7_120分以上」が33.3%となった。 「9_千葉県」では、「1_20分未満」が0.0%、「2_20〜39分」が0/0%、「3_40〜59分」が14.3%、「4_60〜79分」が23.8%、「5_80〜99分」が9.5%、「6_100〜119分」が28.6%、「7_120分以上」が23.8%となった。 その他関東地方では、「1_20分未満」が0.0%、「2_20〜39分」が5.7%、「3_40〜59分」が14.3%、「4_60〜79分」が28.6%、「5_80〜99分」が22.9%、「6_100〜119分」が14.3%、「7_120分以上」が14.3%となった。 カイ2乗検定の結果は1%水準において有意となった。この理由として、各居住地と本学のキャンパスの間の距離が関係していることが考えられる。

1-8通学以外の移動手段(設問8)

 設問8では、「あなたは大学へ行かない日常生活において、徒歩では行かない距離への移動の際に主にどのような移動手段を利用していますか。あてはまるものをすべて選んでください。」と質問した。【単純集計】の結果は 「1_鉄道」が77.7%、「2_バス」が15.8%、「3_自家用車」が26.2%、「4_バイク」が2.0%、「 5_自転車」が34.2%、「 6_その他」が2.5%となった。

 性別とのクロス集計を見ると(表1-11)、男性では「1_鉄道」が74.1%、「2_バス」が15.8%、「3_自家用車」が24.5%、「4_バイク」が2.9%、「5_自転車」が38.8%、「6_その他」が3.6%となった。 女性では「1_鉄道」が85.7%、「2_バス」が15.9%、「3_自家用車」が30.2%、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が23.8%、「6_その他」が0.0%となった。 カイ2乗検定の結果は1%水準で有意となった。男性と比べて女性は自転車で移動するのではなく、鉄道や自家用車を利用している傾向にあるという事ができるが、この理由として、服装などの選択肢の差があることが考えられる。また、バイクを利用している女性が0.0%であるため、女性は直接風が当たる移動手段を好まない傾向にあるという事ができる。

 設問5とのクロス集計を見ると(表1-12)、 「1_東京都(23区内)」では「1_鉄道」が85.9%、「2_バス」が9.9%、「3_自家用車」が16.9%、「4_バイク」が1.4%、「5_自転車」が28.2%、「6_その他」が1.4%となった。 「2_東京都(都下)」では「1_鉄道」が63.2%、「2_バス」が21.1%、「3_自家用車」が15.8%、「4_バイク」が5.3%、「5_自転車」が36.8%、「6_その他」が0.0%となった。 「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」では「1_鉄道」が93.2%、「2_バス」が18.2%、「3_自家用車」が15.9%、「4_バイク」が2.3%、「5_自転車」が13.6%、「6_その他」が2.3%となった。 「4_神奈川県(その他)」では「1_鉄道」が66.7%、「2_バス」が8.3%、「3_自家用車」が33.3%、「4_バイク」が8.3%、「5_自転車」が50.0%、「6_その他」が0.0%となった。 「9_千葉県」では「1_鉄道」が76.2%、「2_バス」が28.6%、「3_自家用車」が52.4%、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が57.1%、「6_その他」が4.8%となった。 その他関東地方では、「1_鉄道」が54.3%、「2_バス」が17.1%、「3_自家用車」が45.7%、「4_バイク」が0.0%、「5_自転車」が51.4%、「6_その他」が5.7%となった。 つまり、「1_鉄道」は「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」と「1_東京都(23区内)」、「2_バス」は千葉県と東京都(都下)、「3_自家用車」は千葉県とその他関東地方、「4_バイク」は 「4_神奈川県(その他)」、「5_自転車」は千葉県、その他関東地方と神奈川県(その他)で通学以外での利用頻度が高かった。この理由として、東京都や神奈川県では鉄道が充実していることや、自転車でも行くことができる範囲に商店などが立地していることが考えられる。そして、カイ2乗検定の結果、設問8を6カテゴリーの変数と扱った場合では1%水準で有意差が認められ、さらに設問8の回答選択肢の右に示した設問8を2値多重回答と扱った場合では、鉄道、自家用車、自転車が1%水準で有意差が認められ、バスとバイクは有意差が認められなかった。

1-9.運転免許証の有無(設問9)

 設問9では、「現在、あなたは普通自動車の運転免許証を取得していますか。1つだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は「 1_所持している」が60.9%、「2_所持していない」が39.1%となった。

 性別とのクロス集計を見ると(表1-13)、男性では「1_所持している」が69.1%、「2_所持していない」は30.9%となった。女性では1_所持している」が42.9%、「2_所持していない」が57.1%となった。カイ2乗検定の結果は1%水準で有意となった。このことから、女性は鉄道を主に利用して、駅からの移動をほとんど必要としない距離にある場所に訪れていることが予想できる。

 設問5とのクロス集計(表1-14)を見ると、東京都(23区内)では「1_所持している」が57.7%、「2_所持していない」が42.3%となった。 「2_東京都(都下)」では「1_所持している」が47.4%、「2_所持していない」が52.6%となった。 「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」で「1_所持している」が61.4%、「2_所持していない」が38.6%となった。 「4_神奈川県(その他)」では「1_所持している」が58.3%、「2_所持していない」が41.7%となった。 「9_千葉県」では「1_所持している」が76.2%、「2_所持していない」が23.8%となった。 その他関東地方では「1_所持している」が65.7%、「2_所持していない」が34.3%となった。 2_所持していない」と回答した人の割合がもっとも多かったのは「2_東京都(都下)」の52.6%で最も小さかったのは「5_千葉県」の23.8%となった。カイ2乗検定の結果、5%水準で有意差は認められず、居住地別で差はなかった。

1-10運転免許の取得希望(設問10)

 設問10では、「あなたは普通自動車の運転免許証を取得したいと思っていますか。1つだけ選んでください。」と質問した。【単純集計】の結果は「1_取得したいと思っている」が35.6%、「 2_取得したいと思っていない」が5.4%、「 3_すでに取得している」が58.9%となった。

 性別とのクロス集計を見ると(表1-15)、男性では「1_取得したいと思っている」が29.5%、「2_取得したいと思っていない」が4.3%、「3_すでに取得している」が66.2%となった。女性では「1_取得したいと思っている」が49.2%、「2_取得したいと思っていない」が7.9%、「3_すでに取得している」が42.9%となった。カイ2乗検定の結果は1%水準で有意となった。

 現在の居住地とのクロス集計を見ると(表1-16)、 「1_東京都(23区内)」では「1_取得したいと思っている」が33.8%、「2_取得したいと思っていない」が9.9%、「3_すでに取得している」が56.3%となった。 「2_東京都(都下)」では「1_取得したいと思っている」が47.4%、「2_取得したいと思っていない」が5.3%、「3_すでに取得している」が47.4%となった。 「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」では「1_取得したいと思っている」が36.4%、「2_取得したいと思っていない」が2.3%、「3_すでに取得している」が61.4%となった。 「4_神奈川県(その他)」では「1_取得したいと思っている」が33.3%、「2_取得したいと思っていない」が8.3%、「3_すでに取得している」が58.3%となった。 「9_千葉県」では「1_取得したいと思っている」が23.8%、「2_取得したいと思っていない」が4.8%、「3_すでに取得している」が71.4%となった。 その他関東地方では「1_取得したいと思っている」が40.0%、「2_取得したいと思っていない」が0.0%、「3_すでに取得している」が60.0%となった。カイ2乗検定の結果、5%水準で有意差は認められず、居住地別で差はなかった。

1-11.運転免許の必要性(設問11)

 設問11では、「高校生時代の日常生活に車が必要だと思っていましたか。1つだけ選んでください。」と質問した。【単純集計】の結果は「 1_はい」が33.7%、「 2_いいえ」が66.3%となった。

 性別とのクロス集計を見ると(表1-17)、性別で大差なく、カイ2乗検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。

 高校生時代の居住地とのクロス集計を見ると (表1-18)、 「1_北海道」では「1_はい」が100.0%、「2_いいえ」が0.0%、 「2_東北地方」では「1_はい」が33.3%、「2_いいえ」が66.7%、 「 3_東京都(23区内)」では「1_はい」が18.2%、「2_いいえ」が81.8%、 「 4_東京都(都下)」では「1_はい」が14.3%、「2_いいえ」が85.7%、 「5_茨城県」では「1_はい」が75.0%、「2_いいえ」が25.0%、 栃木県では「1_はい」が85.7%、「2_いいえ」が14.3%、 群馬県では「1_はい」が50.0%、「2_いいえ」が50.0%、 埼玉県では「1_はい」が24.1%、「2_いいえ」が75.9%、 「9_千葉県」では「1_はい」が25.0%、「2_いいえ」が75.0%、 「10_神奈川県」では「1_はい」が22.2%、「2_いいえ」が77.8%、 中部地方では「1_はい」が59.1%、「2_いいえ」が40.9%、 「12_近畿地方」では「1_はい」が33.3%、「2_いいえ」が66.7%、 「13_中国地方」では「1_はい」が0.0%、「2_いいえ」が100.0%、 「14_四国地方」では「1_はい」が0.0%、「2_いいえ」が100.0%、 「15_九州地方」では「1_はい」が0.0%、「2_いいえ」が100.0%、 「16_沖縄県」では「1_はい」が0.0%、「2_いいえ」が100.0%、 外国では「1_はい」が50.0%、「2_いいえ」が50.0%となり、カイ2乗検定の結果は1%水準で有意となった。 「1_はい」を選択した回答者の割合が多かった高校生時代の居住地は「1_北海道」・「5_茨城県」・栃木県・中部地方となった。また、「13_中国地方」・「14_四国地方」・「15_九州地方」に居住していた回答者は全員が「2_いいえ」を選択していた。これらのことから、居住している地域の公共交通機関の充実度によって自動車の必要度が異なっていた。

1-12公共交通機関の運行間隔(設問12)

 設問12では、「あなたが現在住んでいるところでは、1限に遅刻せずに出席するために利用する時間帯では公共交通機関は何分間隔で運行されていますか。もっとも近いものを1つだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は「1_3分未満」が9.4%、「2_3分〜4分」が29.2%、「3_5分〜9分」が35.6%、「4_10分〜14分」が14.9%、「5_15分〜19分」が3.5%、「6_20分〜24分」が3.0%、「7_25分〜29分」が1.0%、「8_30分以上」が3.5%、となった。

 性別とのクロス集計を見ると(表1-19)、性別で大差なく、カイ2乗検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。

 現在の居住地とのクロス集計を見ると、(表1-20)

「1_東京都(23区内)」では「1_3分未満」が16.9%、「2_3分〜4分」が46.5%、「3_5分〜9分」が26.8%、「4_10分〜14分」が5.6%、「5_15分〜19分」が0.0%、「6_20分〜24分」が1.4%、「7_25分〜29分」が0.0%、「8_30分以上」が2.8%となった。なお、2.8%の学生が「8_30分以上」と回答しているが、東京都(23区内)の公共交通機関が朝のラッシュ時間帯に30分以上の間隔で運行するとは考えにくいため、回答者の選択間違いである可能性もある。 「2_東京都(都下)」では「1_3分未満」が10.5%、「2_3分〜4分」が15.8%、「3_5分〜9分」が52.6%、「4_10分〜14分」が21.1%、「5_15分〜19分」が0.0%、「6_20分〜24分」が0.0%、「7_25分〜29分」が0.0%、「8_30分以上」が0.0%となった。 神奈川県(横浜市・川崎市)では「1_3分未満」が6.8%、「2_3分〜4分」が29.5%、「3_5分〜9分」が45.5%、「4_10分〜14分」が9.1%、「5_15分〜19分」が2.3%、「6_20分〜24分」が4.5%、「7_25分〜29分」が2.3%、「8_30分以上」が0.0%となった。 「4_神奈川県(その他)」では「1_3分未満」が0.0%、「2_3分〜4分」が8.3%、「3_5分〜9分」が33.3%、「4_10分〜14分」が41.7%、「5_15分〜19分」が8.3%、「6_20分〜24分」が8.3%、「7_25分〜29分」が0.0%、「8_30分以上」が0.0%となった。 「9_千葉県」では「1_3分未満」が4.8%、「2_3分〜4分」が19.0%、「3_5分〜9分」が42.9%、「4_10分〜14分」が9.5%、「5_15分〜19分」が14.3%、「6_20分〜24分」が0.0%、「7_25分〜29分」が0.0%、「8_30分以上」が9.5%となった。 その他関東地方では「1_3分未満」が2.9%、「2_3分〜4分」が14.3%、「3_5分〜9分」が28.6%、「4_10分〜14分」が31.4%、「5_15分〜19分」が5.7%、「6_20分〜24分」が5.7%、「7_25分〜29分」が2.9%、「8_30分以上」が8.6%となった。 つまり、現在の居住地と公共交通機関の運行間隔には関連が見られ、カイ2乗検定の結果は1%水準で有意となった。

1-13 居住地の移動

 ここでは、小学生(設問1)、中学生(設問2)、高校生(設問3)、現在(設問5)の居住地の関係を見て、どのように居住地を移動しているのか調べる。

 小学生(設問1)の時の居住地と中学生(設問2)の時の居住地のクロス集計を見ると(表1-21)、「1_北海道」(100.0%)、「2_東北地方」(75.0%)、「3_東京都(23区内)」(97.5%)、「4_東京都(都下)」(100.0%)、「5_茨城県」(88.9%)、「6_栃木県」(92.3%)、7_群馬(100.0%)、「8_埼玉県」(96.6%)、「9_千葉県」(95.0%)、「10_神奈川県」(100.0%)、「11_中部地方」(95.5%)、「12_近畿地方」(75.0%)、「13_中国地方」(100.0%)、「15_九州地方」(100.0%)、「16_沖縄県」(100.0%)、17_外国(66.7%)では、小学生の時と中学生の時で同じ地域に住み続けた人が大半または全員であった。ただし、「14_四国地方」では、小学生の時と中学生の時で同じ地域に住み続けた人は33.3%に過ぎなかった。

 小学生(設問1)の時の居住地と高校生(設問3)の時の居住地のクロス集計を見ると(表1-22)、「1_北海道」(100.0%)、「2_東北地方」(75.0%)、「3_東京都(23区内)」(97.5%)、「 4_東京都(都下)」(86.7%)、「5_茨城県」(77.8%)、「6_栃木県」(92.3%)、7_群馬(100.0%)、「8_埼玉県」(93.1%)、「9_千葉県」(90.0%)、「10_神奈川県」(92.9%)、「11_中部地方」(95.5%)、「15_九州地方」(100.0%)、「16_沖縄県」(100.0%)では、小学生の時と高校生の時で同じ地域に住み続けた人が大半または全員であった。ただし、「12_近畿地方」(50.0%)、「13_中国地方」(0.0%)、「14_四国地方」(33.3%)、17_外国(33.3%)では、小学生の時と高校生の時で同じ地域に住んでいた人が少なかった。

 小学生(設問1)の時の居住地と現在の居住地(設問5)のクロス集計を見ると(表1-23)、小学生の時に「1_北海道」に住んでいた人は「1_東京都(23区内)」と「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」に移動した人が50.0%ずつとなった。「2_東北地方」に住んでいた人は「1_東京都(23区内)」、「2_東京都(都下)」、3_神奈川県(横浜市・川崎市)、6_その他関東地方にそれぞれ25.0%ずつ移動した。「3_東京都(23区内)」に住んでいた人は97.5%が「1_東京都(23区内)」のままとなった。「 4_東京都(都下)」に住んでいた人は73.3%が「2_東京都(都下)」のままとなった。「5_茨城県」に住んでいた人は44.4%が「1_東京都(23区内)」、「5_千葉県」と「6_その他関東地方」に25.0%ずつ移動した。「6_栃木県」に住んでいた人は38.5%が「1_東京都(23区内)」に移動し、6_その他関東地方の30.8%はおそらくは移動しなかった。「7_群馬県」に住んでいた人は42.9%が「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」に移動し、28.6%が「1_東京都(23区内)」に移動し、6_その他関東地方の14.3%はおそらくは移動しなかった。「8_埼玉県」に住んでいた人のうちの93.1%は6_その他関東地方 でおそらくは移動しなかった。「9_千葉県」に住んでいた人のうちの80.0%は「5_千葉県」のままとなった。「10_神奈川県」に住んでいた人のうちの67.9%となった「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」、および、32.1%となった「4_神奈川県(その他)」はおそらくは移動しなかった。「11_中部地方」に住んでいた人は40.9%が「1_東京都(23区内)」、36.4%が「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」に移動した。「12_近畿地方」に住んでいた人のうち50.0%が「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」に移動した。つまり、小学生の時に、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に住んでいた人は移動せずに実家から通学している可能性が高い。

 中学生(設問2)の時の居住地と高校生(設問3)の時の居住地のクロス集計を見ると(表1-24)、「1_北海道」(100.0%)、「2_東北地方」(100.0%)、「3_東京都(23区内)」(97.5%)、「 4_東京都(都下)」(87.5%)、「5_茨城県」(77.8%)、「6_栃木県」(92.3%)、「7_群馬県」(100.0%)、「8_埼玉県」(92.9%)、「9_千葉県」(95.2%)、「10_神奈川県」(93.1%)、「11_中部地方」(100.0%)、「12_近畿地方」(66.7%)、「14_四国地方」(100.0%)、「15_九州地方」(100.0%)、「16_沖縄県」(100.0%)では、中学生の時と高校生の時で同じ地域に住んでいた人が大半または全員であった。ただし、「13_中国地方」(33.3%)と17_外国(50.0%)では、中学生の時と高校生の時で同じ地域に住んでいた人が少なかった。

 中学生(設問2)の時の居住地と現在の居住地(設問5)のクロス集計を見ると(表1-25)、ほぼ表1-23の小学生(設問1)の時の居住地と現在の居住地(設問5)のクロス集計と同様な結果となった。

 高校生(設問3)の時の居住地と現在の居住地(設問5)のクロス集計を見ると(表1-26)、ほぼ表1-23の小学生(設問1)の時の居住地と現在の居住地(設問5)のクロス集計と同様な結果となった。高校生の時に「1_北海道」に住んでいた人は「1_東京都(23区内)」と「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」に移動した人が50.0%ずつとなった。「2_東北地方」に住んでいた人は「1_東京都(23区内)」と「2_東京都(都下)」と「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」にそれぞれ33.3%ずつ移動した。「3_東京都(23区内)」に住んでいた人は95.5%が「1_東京都(23区内)」のままとなった。「 4_東京都(都下)」に住んでいた人は85.7%が「2_東京都(都下)」のままとなった。「5_茨城県」に住んでいた人は「1_東京都(23区内)」、「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」、「5_千葉県」、「6_その他関東地方」にそれぞれ25.0%ずつ移動した。「6_栃木県」に住んでいた人は42.9%が「1_東京都(23区内)」に移動し、「6_その他関東地方」の35.7%はおそらくは移動しなかった。「7_群馬県」に住んでいた人は37.5%が「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」に移動し、25.0%が「1_東京都(23区内)」に移動し、6_その他関東地方の25.0%はおそらくは移動しなかった。「8_埼玉県」に住んでいた人のうちの86.2%は6_その他関東地方 でおそらくは移動しなかった。「9_千葉県」に住んでいた人のうちの85.0%は「5_千葉県」のままとなった。「10_神奈川県」に住んでいた人のうちの70.4%となった「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」、および、29.6%となった「4_神奈川県(その他)」はおそらくは移動しなかった。「11_中部地方」に住んでいた人は45.5%が「1_東京都(23区内)」、31.8%が「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」に移動した。「12_近畿地方」に住んでいた人のうち66.7%が「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」に移動した。つまり、高校生の時に、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に住んでいた人は移動せずに実家から通学している可能性が高い。

1-14 まとめ

 本調査では、日常生活や通学の際に利用する移動手段が居住地によって変化するのかを調べることを目的とした。このことを扱った背景には、筆者の実家がある千葉県と、高校生の時に生活していた栃木県と、大学のキャンパスがある渋谷区を公共交通機関の便利さで比較してみると、自家用車の必要性が公共交通機関の充実度などによって変化していると感じたことが挙げられる。

 有効回答者202人のうち、男性は139人、女性は63人であり、小学生から高校生の時の居住地に性差は見られず、居住形態において大きな差が見られた。男性では「4_寮」と「5_下宿」を選択した生徒の合計が男性の23.0%にも上るが、女性では合計で6.4%のみであった。

 また、現在の居住地は東京都(23区内)を中心とした関東地方に限定されているが、性差が認められ、性別の東京都(23区内)に居住している回答者の割合の差と、性別の神奈川県(合計)に居住している回答者の割合の差がほとんど同一であった。この理由は上記したように居住形態が男女で違い、本学の寮が神奈川県(横浜市・川崎市)に位置しているためであると推察できる。

 通学手段は居住地によって差が見られたものの、全員が鉄道を利用している。この理由としては本学の規定として自家用車やオートバイ、自転車を利用して通学することを禁じているため、通学時の移動手段が限定されていることが考えられる。

 通学時間も渋谷キャンパスから遠ざかるほど伸びていく傾向にあり、東京都(23区内)のみ20分未満の通学時間の学生がいた。全体としては40分〜59分の通学時間の生徒が最も多く、次いで60分〜79分が多くなっている。

 通学以外の移動手段においては地域差、性差の両方が確認できた。この設問において、徒歩で行かない距離への移動にはどのような手段を用いているのかを聞いた。鉄道を利用する学生は全ての居住地で50.0%以上おり、特に横浜市・川崎市在住の学生の93.2%が鉄道を利用し、そのほかの移動手段を利用している学生は20%にも満たない。

 反対にその他の神奈川県では半数が自転車による移動を行い、鉄道を利用する学生は66.7%まで減少している。また、バイクを利用する学生が最も多く居住しているため、ドライブやツーリングに出かけていることが予想できる。

 性別にみると、女性は鉄道やバス、自家用車を男性回答者よりも多く利用して、男性は自転車やバイクを女性よりも多く利用している。また、運転免許証の有無についても性差が認められ、男性の方が普通自動車の運転免許証を所持している割合が26.2ポイント多くなっている。

 運転免許の取得希望については男性回答者の2.9%が選択肢を間違えて回答しているが、運転免許証を所持していない回答者の殆ど全員が普通自動車の運転免許証を取得したいと考えていた。

 最も取得したいと考えていない学生が多かった居住地は東京都(23区内)の9.9%で、次いで神奈川県(その他)の8.3%が続いている。

 高校生の時に運転免許の必要性を感じていた学生は約34%であり、女性が男性よりもやや多い程度となっているため、運転免許証の必要性に性差はないという事ができる。居住地別にみると、ほとんどの居住地では必要性を感じていなかった学生が多く、北海道と茨城県と栃木県に居住していた学生のみが75.0%以上が運転免許の必要性を感じていた。

 公共交通機関の運転間隔については地域差のみが見られ、渋谷キャンパスから離れていくほど、1限に遅刻せずに出席するために利用する時間帯の運行間隔が伸びていた。また、東京都(23区内)に居住している学生が30分以上の間隔であると回答しているが、選択間違いの可能性が高い。

 これらのことから、男性は実家に暮らす人が半分よりも多いが、居住形態は多岐にに分布していると言う事ができる。対して、女性は実家で両親と暮らしながら大学に通う形態が主流となっていて、下宿や寮生活を送る生徒はほとんどいなかった。日常生活においても、男女で主に利用されている交通手段が違いがあることが分かった。

 また、居住形態・日常の移動手段において、性差や地域差を明確にすることができたので、本研究の目的は達成できたと言う事ができる。

Copyright 2022, DOI Shota, 国学院大学経済学部 2022年度「アンケート調査U」『居住地域と移動手段および髪型と部活動についての調査』2022年10月3日 公表

【目次へ】 【つぎへ】