サイパン島慰霊碑データベース
戦前、日本の委任統治領のひとつであった北マリアナ連邦のサイパン島は、大東亜戦争の帰趨を決めた戦いが、この島と、周囲の海域で行われた(マリアナ沖海戦)ことで知られ、さらに、この島に生活していた多くの在留邦人が戦火に巻き込まれ、その多くが戦火に斃れ、あるいは自決していったことで知られています。戦後、サイパン島は日本からもっとも近くて行きやすい「玉砕の島」として、早くから多くの慰霊団が訪問するようになり、これとともに島内各地に数多くの慰霊碑が建立されていきました。これらの慰霊碑は日本軍将兵・軍属の慰霊を目的としたものには限られず、戦禍に巻き込まれた民間人の霊を慰め、供養するために建てられたものが多いのが大きな特色といえます。
研究開発推進センターでは、平成20年12月にサイパン島慰霊碑建立調査を行いました。このページでは、この調査結果に基づき、サイパン島に建立された慰霊碑を紹介いたします。