【目次】

調査の方法(データの収集)

「アンケート調査実習A・B」担当教員 小木曽 道夫

【調査対象】

 東洋経済新報社『会社四季報 上場会社CD-ROM 2008年4集』に収録されている外国会社を除く3933社と、東洋経済新報社『未上場会社CD-ROM 2009年上期』に収録されている会社コード90000番台を除く4264社の計8197社を対象としし、抽出確率を7分の1とした等間隔抽出法により1171社を抽出した。

【実査の方法】

 郵送調査法によって調査を実施し、調査票は2009年1月11日(日)に発送した。なお、送信用封筒の宛名は、Microsoft Accessのレポートを用いて封筒に直接印字した。送信用封筒、返信用封筒および調査票の総重量は25g以下であり、送信時の郵送費単価は80円であり、送信時の郵送費は93,680円であった。

 2009年2月28日を回収締め切り日とした郵送調査の結果、92社から有効回答が得られ、有効回答率は7.9%であった。返信用封筒および調査票の総重量は25g以下であったため料金受取人払いを用いた単価は95円であり、返信時の郵送費は8,550円であった。今回の調査票は、 問8問28 という実数などを記入していただく設問が多かったため、回答にご苦労されたと伺われるが、ご回答いただいた方々に感謝いたします。


【集計・分析方針】

 「基礎クロス集計」では、(1)SPSS for Windows 16.0J Base SystemのCROSSTABSを利用するよりもレイアウトがきれいである、(2)Microsoft Excellの「Webファイルとして保存」を利用してhtmlファイルを作成した場合するとファイル容量が膨大になり、Netscape Communicatorでは罫線を読みとれないこともある、という理由からSPSS for Windows 15.0J. およびSPSS for Windows 17.0J. Tablesオプションを使用した。「基礎クロス集計」の軸として下記のカテゴリー(各カテゴリーの%の分母は92)を用いた。なお、「基礎クロス集計」の「全体」は下記の「基礎クロス集計」の軸の無回答を含む92社である。

【回答企業の属性】

 規模別の業種は(表0-1)、100人未満の企業では、サービス業が56.0%と過半数を占め、つぎに製造業が32.0%と多く、卸・小売業が8.0%、建設業が4.0%であった。100〜299人の企業では、製造業が38.1%と一番多く、サービス業が23.8%で、建設業と卸・小売業がともに19.0%であった。300人以上の企業では、製造業が36.4%と一番多く、建設業が27.3%、卸・小売業が22.7%、サービス業が13.6%であった。つまり、規模が大きいところでは製造業が多く、規模が小さいところではサービス業が多い傾向が見られた。
 規模別の創業年は(表0-2)、100人未満の企業では、1969年以降(47.6%)、1949〜1968年(42.9%)、1949年以前(9.5%)の順で多かった。100〜299人の企業では、1949年以前(55.0%)、1969年以降(30.0%)、1949〜1968年(15.0%)の順で多かった。300人以上の企業では、1949年以前(40.9%)、1949〜1968年(36.4%)、1969年以降(22.7 %)の順で多かった。つまり、規模が大きいところでは早くから創業した傾向が見られた。

 業種別の規模は(表0-3)、建設業は、300人以上(54.5%)、100〜299人(36.4%)、100人未満(9.1%)と規模が大きい企業が多かった。製造業は100人未満、100〜299人、300人以上ともに33.3%であった。卸・小売業は、300人以上(45.5%)、100〜299人(36.4%)、100人未満(18.2%)と規模が大きい企業が多かった。一方、サービス業は、100人未満(63.6%)、100〜299人(22.7)、300人以上(13.6%)と規模が小さい企業が多かった。
 業種別の創業年は(表0-4)、建設業は、1949年以前(61.5%)、1949〜1968年(23.1%)、1969年以降(15.4%)と早くから創業した企業が多かった。製造業は、1949年以前と1949〜1968年がともに42.9%で、1969年以降が14.3%であった。卸・小売業は、1949年以前と1969年以降がともに40.0%で、1949〜1968年が20.0%であった。

 創業年別の規模は(表0-5)、1949年以前に創業した企業では、100〜299人が50.0%、300人以上が40.9%、100人未満が9.1%で、規模が大きめのところが多かった。1949〜1968年に創業した企業では、100人未満が45.0%、300人以上が40.0%、100〜299人が15.0%と両端に分かれた。1969年以降に創業した企業では、100人未満が47.6%、100〜299人が28.6%、300人以上が23.8%と、規模が小さい企業が多かった。
 創業年別の業種は(表0-6)、1949年以前に創業した企業では、製造業が41.4%と一番多く、建設業が27.6%、卸・小売業が20.7%と続き、サービス業は10.3%と少なかった。1949〜1968年に創業した企業では、製造業が44.4%と一番多く、サービス業が33.3%と二番目で、建設業と卸・小売業が11.1%ずつであった。1969年以降に創業した企業では、サービス業が55.6%と一番多く、卸・小売業が22.2%と二番目に多く、製造業が14.8%、建設業が7.4%であった。

Copyright 2009, Ogiso Michio

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