問3「マーケティングするにあたってどの顧客層(性,年齢)を重視していますか。」と 性、年齢別の顧客層は女性、男性の子供、高校生、大学生、社会人、主婦(主夫)、高齢者の年齢階層に分けて質問した【調査票と度数分布】。「非常に重視している」に1点、「重視している」に2点、「どちらともいえない」に3点、「あまり重視していない」に4点、「重視していない」に5点を与えて平均値を計算した。表3-1の「全体」列に表示した【単純集計】の結果は、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.11、主婦2.75、高齢者2.93、大学生3.34、高校生3.93、子供3.96の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.08、高齢者2.92、主夫3.07、大学生3.33、子供3.96、高校生3.97の順に重視されていた。つまり、社会人の層を重視している企業が多く、60歳以上という高齢層や19歳以下という若年層は重視されていないという結果が得られた。
規模別に見ると(表3-1)、100人未満の企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.24、主婦3.24、高齢者3.48、大学生3.76、高校生4.10、子供4.14の順に重視されていた。 男性に限定して、平均値が低い順に並べると、社会人2.24、高齢者3.40、主夫3.48、大学生3.76、子供4.14、高校生4.15の順に重視されていた。 100〜299人の規模の企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.07、主婦2.86、高齢者3.25、高校生3.92、大学生3.33、子供4.00の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.00、主夫3.00、大学生3.08、高齢者3.25、子供4.00、高校生4.00の順に重視されていた。 300人以上の規模の企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.05、高齢者2.22、主婦2.47、大学生3.05、子供3.84、高校生3.95の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.25、主夫2.95、高齢者3.00、大学生3.16、子供4.05、高校生4.06、の順に重視されていた。分散分析のF検定の結果、女性・高齢者と男性・高齢者については、規模が大きい企業であれば重視している傾向が5%水準で有意であった。しかし、その他の項目については規模別では有意差が認められなかった。
業種別に見ると(表3-2)、建設業の企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人1.89、主婦2.44、大学生2.75、高齢者2.93、子供4.00、高校生4.13の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人1.56、高齢者2.25、大学生2.75、主夫2.88、子供4.00、高校生4.13の順に重視されていた。 製造業の企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、主婦3.35、高齢者3.43、大学生3.78、社会人3.96、高校生3.96、子供3.96の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.24、高齢者3.45、主夫3.48、大学生3.70、子供3.96、高校生4.00の順に重視されていた。 卸・小売業の企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人1.82、主婦2.25、高齢者2.82、大学生3.27、高校生4.00、子供4.00の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.27、主夫2.42、高齢者2.73、大学生3.36、子供4.00、高校生4.09の順に重視されていた。 サービス業の企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人1.93、主婦2.57、高齢者2.77、大学生3.20、高校生3.83、子供3.93の順に重視されていた 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.00、高齢者2.77、主夫3.07、大学生3.20、高校生3.87、子供3.93の順に重視されていた。 分散分析のF検定の結果、業種別では有意差が認められなかった。
創業年別に見ると(表3-3)、1949年以前に創業した企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.15、主婦3.05、高齢者3.21、大学生3.26、高校生4.11、子供4.26の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.14、高齢者3.21、大学生3.21、主夫3.25、高校生4.16、子供4.26の順に重視されていた。 1949〜1968年に創業した企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.29、主婦2.63、高齢者2.79、大学生3.46、高校生3.88、子供3.83の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.25、高齢者2.88、大学生3.46、主夫3.13、高校生3.91、子供3.83の順に重視されていた。 1969年以降に創業した企業では、女性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人2.04、主婦2.57、高齢者2.86、大学生3.17、子供3.74、高校生3.83の順に重視されていた。 男性に限定して平均値が低い順に並べると、社会人1.96、主夫2.78、高齢者2.83、大学生3.09、子供3.74、高校生3.78の順に重視されていた。 分散分析のF検定の結果、創業年別では有意差が認められなかった。