問10では「貴社では、新入社員の研修期間は何日間ですか。入社前と入社後についてお答えください。ただし、入社前の自宅研修は除きます。」と質問した。
【単純集計】の結果は、入社前の研修期間の平均は5.59日、入社後の研修期間の平均は37.11日となった。
規模別に見ると(表7-1)、入社前は300人以上の規模で10.39日、100人未満で4.70日、100〜299人で4.06日という結果になった。 また、入社後は100〜299人の規模で49.24日、300人以上で32.85日、100人未満で25.73日という結果になった。
業種別に見ると(表7-2)、入社前は建設業が16.91日で最も長く、サービス業が7.23日、卸・小売業が2.00日と続き、製造業が0.96日で最も短かった。また、入社後は製造業が51.07日で最も長く、建設業が36.58日、サービス業が28.89日と続き、卸・小売業が27.21日で最も短かった。 建設業は全体的に研修期間は長く、製造業は入社前と比べて入社後の研修期間が非常に長い。一方、卸・小売業の研修期間は他の業種と比べて短い。
創業年別に見ると(表7-3)、入社前は10.46日、入社後は38.08日と1949〜1968年に創業した企業が最も長かった。一方、最も短かったのは1969年以降に創業した企業で、入社前は3.32日、入社後は33.12日という結果になった。創業年によって全体の研修期間の長さに差が見られる。
問11では「貴社では、新入社員研修および新入社員向けのOJTにおいて、つぎのことを重視していますか。」と質問した。
【単純集計】の結果によると、「非常に重視している」という回答は、1)ビジネスマナー(42.4%)、5)企業理念の浸透(34.8%)、2)事務作業におけるWordやExcelの操作方法と4)資格取得(9.8%)、3)語学(0.0%)の順に多かった。つまり、語学の重視度はあまり高くなく、「非常に重視している」と回答した企業はなかった。
規模別に見ると(表7-4)、300人以上の規模では、ビジネスマナー(39.1%)よりも企業理念の浸透(43.5%)の方が「非常に重視している」という回答が多かった。
業種別に見ると(表7-5)、「非常に重視している」という回答に着目すると、ビジネスマナー(60.0%)の重視度が卸・小売業が特に高い。資格取得は全体では重視度が高い方ではないが、建設業ではビジネスマナーに次いで高く、30.8%の企業が非常に重視していた。
創業年別に見ると(表7-6)、あまり差は見られなかった。