大学院における教育プログラムの策定
國學院大學の大学院文学研究科は、大正9(1920)年以来、旧制で100件余、新制で300件余の博士の学位授与を行い、高度な学識を持つ研究者や、地域社会のリーダーとなる職業人を数多く輩出してきました。研究開発推進センターでは、こうした実績を踏まえた教育研究活動の実質化・活性化を促進すべく、平成18(2006)年度に学長及び大学院委員長の要請を受け、
- 神道学専攻と史学専攻の共同によるコースワーク
(オムニバス形式の講義・演習混在型科目などの設置)
- 地域における文化財や文献資料等の調査研究
(資格課程とも連係する地域文化資料調査実習などの実施)
- 学生の知識修得の段階的評価システムや学生支援策の導入
(論文指導の単位化及びTA・RA任用や研究費助成の制度確立)
などからなる博士課程前後期一貫の教育プログラム「地域文化に根ざした創造的研究者型人材養成」を策定しました。これにより、これまでの閉鎖的学問環境の改善と、学生間の主体的で清新な学際的研究・教育環境が効果的に整備できます。
この取り組みは、地域社会に根ざしてその伝統文化の維持・発展と地域文化の新たな創造に寄与しつつ、日本文化に関する高度で幅広い専門知識を有して国際的にも活躍し得る人材養成を可能とすることのできる、魅力的な大学院教育プログラムとなっております。
若手教員による研究指導の支援も、このプログラムの重要な柱です。
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