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平成19・20年度の研究計画「國學院の史料と神道」

「國學院の史料と神道」-「『神道』に対する歴史的認識の研究」にむけて-
(國學院大學院友神職会をはじめとする、神社界からの支援事業)
 本研究事業は、國學院大學における神道研究の過程で収集されたさまざまな史料を主たる研究対象とすることで、最新の神道研究の成果と、本学所蔵の神道資料の価値を世に示すことを目標としております。
 本学は鎌倉時代から現代に至る神道関係の資料、とりわけ近世・近代の国学者や神社の史料を多く所蔵しており、本学により刊行された目録で紹介されているものも少なくありません。本研究事業ではまず、こうした史料を対象とすることで、本学で日々研鑽を重ねていた研究者が、神道を何に基づきいかに捉え、それをどのように公開していったかを知ることからはじめます。さらに、本学の神道研究の目標でもある、時代時代における神道に対する意識や社会的役割を、構成員個々の視点から明確化することを目指します。
 本研究事業では、資料収集や出張調査を行い、その成果を適宜定例研究会で発表し議論を重ねた上で、平成20(2008)年度に書籍を刊行する予定です。
  • 具体的な研究テーマは次のようなものを想定しております。
    • 『二十一社記』や『本朝寺社物語』等、中世から近世にかけての神社の由緒に関する研究
    • 本学所蔵賀茂別雷神社関係史料(『賀茂年鑑』)の翻刻と、神仏関係の研究
    • 真言神道関係資料群の研究
    • 大国隆正・物集高世・高崎正風等、幕末から明治時代に活動した国学者の教説や人的交流等の研究
    • 『三条教則』解釈からみた近代神祇行政と神観念との関係についての研究
    • 近代神祇行政と皇典講究所・國學院との関係についての研究
    • 近代地誌等からの神社の景観復元
    • 京都・滋賀の民俗学的神社研究と国学

平成19年度・その他の研究計画

  • 慰霊と追悼に関する研究
     現代社会と神道及び日本宗教の関係を考えるとき、慰霊と追悼に関する問題を避けて通ることができないことは、近年の靖国神社をめぐる様々な議論からも明らかです。そこで、性急な評価ではない、日本的な慰霊と追悼の歴史的展開を解明することを目指し、研究会・シンポジウムを開催します。
  • 内外研究機関との研究交流の促進
     英国ロンドン大学東洋アフリカ学学院や米国ハーバード大学ライシャワー日本研究所等、海外の研究機関との研究交流(研究員の派遣や合同研究会の開催等)を展開させることで、充実した国際交流の実現を目指します。
  • 研究成果の発信
     本センター専任教員やポスドク研究員等による研究成果を発信するため、『國學院大學研究開発推進センター研究紀要』を刊行します。

平成18年度・センター研究計画

  • 神道・日本文化に関する共同研究の推進
     神道・日本文化に関する研究の一環として、本学で以前調査・収集された文献資料等をもとに、旧山城国賀茂社等の神社および神職層の歴史的な実像を明らかにします。なお、これにより、本学が所蔵する学術資産の把握とその研究利用のモデルケースを確立することをも目指しています。
     同時に、日本における慰霊と追悼に関する歴史的経緯を踏まえた研究を実施します。
     研究の実施にあたっては、定期的な研究会の開催と、京都等での関連史料調査を計画しています。
  • 若手研究者の育成
     本センターを窓口として、「國學院大學21世紀研究教育計画研究支援者の雇用等に関する規程」に基づき、神道・日本文化に関する研究を行う若手研究者をポスドク研究員として任用し、センター専任教員と共に共同研究を実施します。
  • 研究成果の発信
     本センター専任教員やポスドク研究員等による研究成果を発信するため、『國學院大學研究開発推進センター研究報告』を刊行します。
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