令和3(2021)年度国際研究フォーラム「日本の宗教文化を撮る Capturing Japanese Religious Culture」

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日時 2020年12月11日(土)13:30~17:30
会場 Zoomによるオンライン開催
主催 國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所
共催 JSPS科研費(課題番号18H00615)基盤研究(B)「日本宗教教育の国際的プラットフォーム構築のための総合的研究」(代表:平藤喜久子)
使用言語 日本語
講演者・題目 ティム・グラフ(南山大学助教)
「いまドキュメンタリーを撮るということ―寺院のCOVID-19対応から考える―」
  大河内智之(和歌山県立博物館主任学芸員)
「仏像の3D計測と「お身代わり仏像」―仏像盗難と地域社会の現在―」
  山咲 藍(映像制作会社スタジオブルー脚本家、プロデューサー)
「カジュアルに真面目に、映像(映画・ドラマ・番組)で伝える神社」
コメンテーター 港 千尋(多摩美術大学教授、写真家)
  田中雅一(国際ファッション専門職大学副学長、京都大学名誉教授)
司会 平藤喜久子(國學院大學 研究開発推進機構 日本文化研究所長)

※参加費無料。参加をご希望の方は、申し込みフォームより12月4日(土)までにお申し込みください。

【趣旨】

  1980年代、ジェイムズ・クリフォードら文化人類学者たちは「文化を書く」という行為をめぐって議論をした。研究者は学術的な行為として「書く」。客観的に記述しているつもりでも、そこには書き手の意図が紛れ込む。書き手と書かれる側の関係、言語の違いも書くときには影響を受ける。では、「文化を撮る」ことはどうだろうか?写真は「真を写す」と書き、あたかも客観的で真実を写しだしているように思われる。しかし、同じ場所であってもまったく同じようには撮れないように、実は撮ることもさまざまな思いや条件の制約を受けるのではないだろうか。

 今は、誰もが写真や動画を撮る時代だ。スマートフォンを通話機能ではなくカメラの機能で選ぶ人も多い。誰もがいつでも撮り、発信をする。ネット上では、誰が撮ったものかではなく、決定的瞬間や「映える」ものが人気を集める。  このような時代だからこそ、今回は「日本の宗教文化を撮る」ことをテーマとし、その難しさ、面白さ、危うさ、楽しさを議論することにしたい。

《関連講演会開催のお知らせ》

ヘィヴンズ・ノルマン(國學院大學名誉教授) 講演「日本と宗教:一生の追憶」 【日時】2021年11月27日(土)15:00~17:00     Zoomによるオンライン開催

【詳細】ヘィヴンズ・ノルマン(國學院大學名誉教授)講演「日本と宗教:一生の追憶」案内