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2017年度「アンケート調査」(月5限)・
「アンケート調査入門」(月4限)
課題計画・兼・指示書 Ver.2017/
12/19
(担当)小木曽 道夫
月5限通年「アンケート調査」 | 月4限後期「アンケート調査入門」 |
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課題1.情報保護誓約書の提出 | |
課題2.調査項目案 | |
課題3.設問案 | |
課題4.設問の作成 | |
課題5.プリテストへの回答 | |
課題6.変数ラベルと変数値ラベル | |
後期 | 実査:「アンケート調査」で実施するアンケート調査への回答 |
課題7.集計 | |
課題8.自分が分担した設問のクロス集計とχ二乗値検定 | |
課題9.分析 | |
課題10.レポート | |
詳細分析 |
【「アンケート調査」の登録】
「アンケート調査」月5限 前期の課題
開講教室:C5
出席:出席リーダーとする。
課題1.情報保護誓約書の提出:情報保護誓約書を提出しない者は、情報保護誓約書の全項目に同意できない=調査実習妨害を目的として履修すると判断して履修を認めない。
課題2.調査項目案〜この課題に基づいてグループ分けを行なう。課題2.および課題3.で不合格になれば課題4.以降には進めない。
課題3.設問案〜課題2.の内容に準拠して、質問する設問とその設問の担当者を決定する。この課題からグループごとの共同作業が始まる。ただし、グループの最低人数は1人とする。
「アンケート調査」のサンプルは「アンケート調査入門」の受講者以外の代表性を持たないため、変数間関係の分析を意図した設問案を考えること!!
濾過型設問には、つぎの2点の欠点がある。第1に、濾過型設問は特定の属性の回答者だけに質問するために有効回答が少なくなる。第2に、濾過型設問は、回答する必要がある回答者が回答しない、または、回答する必要がない回答者が回答してしまう、という2種類の誤回答をしやすいという欠点がある。とくに、K-SMAPYのアンケート機能を利用する場合では、回答する必要がない振り分け先設問に回答できなくする機能や、矢印直線を用いて振り分け元設問と振り分け先設問との関係を誘導する機能がないために、濾過型設問を使用すると回答者が誤回答する危険が高くなる。したがって、K-SMAPYのアンケート機能を利用する場合では濾過型設問を使用しない方が良い。そこで、K-SMAPYのアンケート機能を利用する場合で、特定の属性の回答者が実質的に非該当となる質問をする場合には、濾過型設問を使用せずに、当該の設問に非該当回答選択肢をつくる必要がある。
課題4.設問の作成
〜受講者全員で1つの調査票を作成する。グループ(または必要に応じてグループ内部で設問を分担するチーム分けをして、チーム)ごとに分担した設問を作成する。課題4.までを前期中に完了させる予定である。
課題4.は受講者が設問案を提出→教員が添削・プリテストの実施→ 受講者が設問案を改善して再提出、という作業を繰り返して、調査票を作成していく。したがって、保留にしている設問があっても、改善した設問があればそのつど提出すること。
※『アンケート調査入門2015or2016.pdf』pp.24-6「4−8 K-SMAPYのアンケート機能を用いた調査票の作成」を参照
原則として、副詞はかな表記とする。 | |
原則として、数字とアルファベットは半角とする。 | |
単一回答には、「ひとつだけ選んでください」と書く。 | |
複数回答には、「つぎのなかからすべて選択してください」と書く。 | |
前問の回答選択肢の「その他」を受けた自由回答は、「前問で「その他」と回答した方はその○×を書いてください」と質問する。 | |
統一前 | 統一後 |
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次 | つぎ |
中から | なかから |
【見本】
テニス
設問1
好きな男子テニス・プレーヤー
あなたが好きな選手をすべて選んでください。
必須
複数回答
1_ノバク・ジョコビッチ,(中略),20_エルネスツ・ガルビス,21_その他
通学
設問1
居住地
あなたはどこから國學院大學(以下、「大学」と称す)に通学していますか。ひとつだけ選んでください。
必須
単一回答
1_東急田園都市線沿線,2_東武伊勢崎・日光線沿線(後略)
食生活
設問2
体調
あなたの最近の体調はいかがですか。ひとつだけ選んでください。
必須
単一回答
1_良い,2_どちらとも言えない,3_悪い
読書
設問1
小説の読書量
あなたは小説をどの程度読んでいますか。ひとつだけ選んでください。
必須
単一回答
1_まったく読まない,2_今まで数冊読んだことがある(後略)
野球
設問1
ファイターズが好きか
あなたは北海道日本ハムファイターズが好きですか。ひとつだけ選んでください。
必須
単一回答
1_嫌いである,2_好きでも嫌いでもない,3_わりと好きである,4_熱烈なファンである
野球
設問2
札幌ドームでの観戦経験
あなたは札幌ドームにプロ野球の試合を観戦に行ったことがありますか。ひとつだけ選んでください。
必須
単一回答
1_ない,2_今まで数回行ったことがある,(中略),?_月に1回以上行く
必須ではない課題.単一回答のアフター・コーディングと多重回答の処理〜単一回答の場合は多重回答の複数二値方式の2値データ方式に準じる回答選択肢のカテゴリー数分の列=変数を1変数に統合し、かつ、回答選択肢をアフター・コーディングする。多重回答の場合は、回答選択肢の数の新変数を定義する。
※『アンケート調査入門2015or2016.pdf』pp.37-9「6−4 K-SMAPYのアンケート機能を利用したデータの整理」参照
【単一回答の書式】
compute q[設問番号]=0.
if (【設問[設問番号]】_[最初の回答選択肢]=1) q[設問番号]=[変数値の最小値].
・
・
if (【設問[設問番号]】_[最後の回答選択肢]=1) q[設問番号]=[変数値の最大値].
【複数回答の書式】
do repeat x=q[設問番号]01 to q[設問番号][変数値の最大値].
compute x=0.
if (【設問[設問番号]】_[最初の回答選択肢]=1) q[設問番号]01=1.
・
・
if (【設問[設問番号]】_[最後の回答選択肢]=1) q[設問番号][変数値の最大値]=1.
end repeat.
【複数回答の見本(設問番号=11)】
do repeat x=q801 to q831.
compute x=0.
if (【設問8】1_月刊少年マガジン=1) q801=1.
if (【設問8】2_週刊少年マガジン=1) q802=1.
if (【設問8】3_週刊少年ジャンプ=1) q803=1.
(中略)
if (【設問8】29_BE・LOVE=1) q829=1.
if (【設問8】30_その他=1) q830=1.
if (【設問8】31_漫画雑誌を読んでいない=1) q831=1.
end repeat.
課題6.変数ラベルと変数値ラベル(SPSSシンタックスの作成):単一回答は変数ラベルと変数値ラベル、多重回答は変数ラベルのみを作成する。
※SPSSの使い方の変数ラベルと変数値ラベルおよび『アンケート調査入門2015or2016.pdf』p40「6−5 変数ラベルと変数値ラベル」参照
variable labels q46'課外活動団体(設問46)'.
value labels q46 1'1_体育会連合会加盟部会' 2'2_その他の体育系部会'
3'3_文化団体連合会加盟部会' 4'4_その他の学術文化系部会' 5'5_所属していない'.
または
value labels q46 1'1_体育会連合会加盟部会',2'2_その他の体育系部会',
3'3_文化団体連合会加盟部会',4'4_その他の学術文化系部会',5'5_所属していない'.
variable labels q36_1'1_福岡ソフトバンクホークス' /q36_2'2_北海道日本ハムファイターズ'
/q36_3'3_千葉ロッテマリーンズ' /q36_4'4_埼玉西武ライオンズ' /q36_5'5_オリックス・バッファローズ'
/q36_6'6_東北楽天ゴールデンイーグルス' /q36_7'7_東京ヤクルトスワローズ'
/q36_8'8_読売ジャイアンツ' /q36_9'9_阪神タイガース' /q36_10'10_広島東洋カープ'
/q36_11'11_中日ドラゴンズ' /q36_12'12_横浜DeNAベイスターズ'
/q36_13'13_日本プロ野球で好きな球団はない'.
ラベル作成フオーム.xlsxの使用方法
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必須ではない課題.紙媒体の調査票〜K-SMAPYのアンケート機能というHTML媒体の調査票を紙媒体の調査票にレイアウトする。
※前期授業終了より前に課題6.まで終了した場合には、後期開始までは出席免除とするが、課題5.プリテストへの回答は課す。
実査:「アンケート調査」で実施するアンケート調査への回答 課題7.集計: まず、単純集計(FREQUENCIES)(を開く)、多重回答 (MULT RESPONSE)(を開く)、クロス集計(CROSSTABS)とχ二乗値検定(を開く)まで行う。 課題8.自分が分担した設問のクロス集計とχ二乗値検定 課題9.分析: 記述統計(DISCRIMINANT)、平均値の差 (MEANS)、相関分析 (CORRELATIONS)、因子分析(FACTOR)、回帰分析(REGRESSION)の順で行う予定であるが、課題10.がひと段落してから、10月20日に、まず、相関分析 (CORRELATIONS)と因子分析(FACTOR)を実施する。 課題10.レポート〜調査報告書の原稿となるレポートの執筆: 89点をとるためには必須ではない課題.詳細分析(作図表を含む。なお、作図表の詳細については、小木曽道夫著(2012)『SPSSによるやさしいアンケート分析 第2版』オーム社、定価(本体2400円【税別】)参照)
※後期授業終了より前に課題10.レポートまでグループ単位で終了した場合には、出席免除とする。 ※「アンケート調査」のために収集したデータの学術目的使用について 情報保護誓約書「第1条「アンケート調査」または「アンケート調査実習A・B」のために収集した調査データを、「演習T」「演習U」「演習V」「演習W」などの他の科目を含むところの学術目的以外には使用いたしません。かつ、「アンケート調査」の調査報告書以外で当該の調査データを使用する場合には、その出典を明記致します」に同意した「アンケート調査」受講者は、例えば「演習W」ゼミ卒業論文で「アンケート調査」のために収集したデータを使用する場合には、2015年度の場合では、つぎのように明記する必要がある。 2016年度の場合では、つぎのように明記する必要がある。
※インターネット上で公表する調査報告書は、index.htmlにより左側のフレームのtarget=をtext、右側のフレームのtarget=をtableとするフレーム構造とタイトルを定義する。
6.htmlと間違っている)、contents.html(目次)、qa2017.html(調査票と単純集計)、および、sex.html(性別クロス集計表)など基礎クロス集計表を、同一のフォルダにダウンロードすることによって、コピー&ペーストを活用して正確かつ楽に報告書を執筆することができる。
第?章第?節第?項 データの収集
「通学、食生活、野球、テニス、通信端末と読書についての調査」(以下、「本調査」と称す)は、國學院大學経済学部の2015年度 月曜日3時限開講の「アンケート調査」のために実施した。本調査の対象は、2015年度後期 月曜日5時限開講の「アンケート調査入門」の受講者205人である。K-SMAPY(Kokugakuin university Supporting system for Making Academic Plans and Yearly schedule)のアンケート機能を利用した「インターネット集合調査」により、2015年9月24日 11:30〜2014年9月30日 23:59の期間で登録者205人を対象とした調査を実施し、188人から有効回答を得て、有効回答率は91.7%であった。
【参考文献】
國學院大學 経済学部 2015年度「アンケート調査」(2017/3/20 公表)『通学、食生活、野球、テニス、通信端末と読書についての調査』http://www2.kokugakuin.ac.jp/~ogiso/enquete/2015/index.html第?章第?節第?項 データの収集
「コンビニ、学食、読書時間とプロ野球についての調査」(以下、「本調査」と称す)は、國學院大學経済学部の2016年度 月曜日5時限開講の「アンケート調査」のために実施した。本調査の対象は、2016年度後期 月曜日4時限開講の「アンケート調査入門」の受講者434人である。K-SMAPY(Kokugakuin university Supporting system for Making Academic Plans and Yearly schedule)のアンケート機能を利用した「インターネット集合調査」により、2016年10月2日 12:50〜2016年10月9日 23:59の期間で登録者434人を対象とした調査を実施し、329人から有効回答を得て、有効回答率は75.8%であった。
【参考文献】
國學院大學 経済学部 2016年度「アンケート調査」(2017/3/14 公表)『コンビニ、学食、読書時間とプロ野球についての調査』http://www2.kokugakuin.ac.jp/~ogiso/enquete/2016/index.html
アンケート調査の結果に基づく文章と表は、その表現が定型化される。したがって、単純集計や基礎クロス集計についての文章や表は、「アンケート調査」報告書で公表した文章や表をコピー&ペーストすると正確かつ高速に文章と表を作成することができる。