パラオ諸島慰霊碑データベース・コロール島

　コロール島にはパラオ共和国の中心都市、コロールがあります（現在の首都はマルキョク）。第一次世界大戦の勝利によってドイツ領ミクロネシアを委任統治領として獲得した日本は、コロールにミクロネシア（南洋群島）の行政を行う南洋庁を設置しました。以後、コロールには沖縄県をはじめとする日本各地から多くの日本人移民が移住し、殷賑を極めました。
　先の大戦中、コロールは日本海軍の拠点として、ニューギニアや南東方面（ソロモン諸島）への補給基地としての機能を果たし、さらに大戦末期にはフィリピン侵攻を目指す米軍を防ぐ拠点として、多くの陸海軍部隊が配置されました。
　昭和１９年秋、アメリカ軍はパラオ諸島に来襲し、ペリリュー島とアンガウル島を攻略し航空基地を設けましたが、パラオ本島やコロール島には侵攻せず、海空から封鎖するにとどめました。しかし、激しい空襲により町は破壊され、また、補給の途絶による物資不足のため、多くの日本軍将兵や在留邦人が戦没しました。
　現在、コロール市内には、日本海軍の墓地であった「海軍墓地」をはじめ、いくつかの慰霊碑が残されています。

海軍墓地　写真

コロール島慰霊碑等一覧

整理 番号	名称	建立場所	建立年月日
1	海軍下士官千葉栄三墓	海軍墓地	-----
2	慰霊碑	海軍墓地	-----
3	広島県戦没者慰霊碑	海軍墓地	-----
4	五十七兵站長谷川部隊慰霊碑	海軍墓地	昭和41年11月11日
5	パラオ中学校慰霊碑	海軍墓地	1992年9月
6	平和の礎	海軍墓地	-----
7	特務小尉川合春四郎墓	海軍墓地	1970年2月
8	舩夫吉田松治墓	海軍墓地	-----
9	沖縄の塔	海軍墓地	昭和52年8月吉日
10	海軍墓地標識	海軍墓地	平成20年12月
11	パラオ諸島ニ於ケル（旧）日本陸海軍戦没者鎮魂ノ碑	海軍墓地	1996年10月吉日
12	南洋庁飛行艇遭難慰霊碑	海軍墓地	昭和15年8月
13	石川家墓	海軍墓地	昭和17年5月15日
14	長野県パラオ諸島戦没者慰霊碑	海軍墓地	昭和59年4月吉日
15	殉拓覺霊塔	海軍墓地	昭和13年7月　日
16	白蝶貝採取業者殉職者慰霊碑	海軍墓地	昭和15年4月
17	個人墓	海軍墓地	-----
18	個人墓	海軍墓地	昭和7年11月
19	石川サキ墓	海軍墓地	-----
20	個人墓	海軍墓地	-----
21	個人墓	海軍墓地	-----
22	ツル墓	海軍墓地	-----
23	太具萬墓	海軍墓地	-----
24	丁一雄墓	海軍墓地	-----
25	拝礼所	海軍墓地	1980年5月
26	海軍標識	海軍墓地	-----
27	天理教清水芳雄殉教碑	エピソン･ミュージアム近辺	昭和8年7月26日
28	パラオの人の慰霊碑	ベラウ・ナショナル・ミュージアム近辺	1991年3月