国学院大学経済学部 2023年度「アンケート調査Ⅱ」(月2限前期)・ 「アンケート調査Ⅰ」(月5限前期)
課題計画・兼・指示書

2023年6月12日6月20日7月10日更新、報告書版9月25日公表

(担当)小木曽 道夫

表1 課題の目次
月2限前期「アンケート調査Ⅱ」 月5限前期「アンケート調査Ⅰ」
課題1.情報保護誓約書の提出
課題2.調査項目案
課題3.設問案
課題4.設問の作成
課題5.プリテストへの回答
課題6.変数ラベルと変数値ラベル
実査:「アンケート調査Ⅱ」で実施するアンケート調査への回答
課題7.集計
課題8.自分が分担した設問のクロス集計とχ二乗値検定
課題9.分析
課題10.レポート
詳細分析

【「アンケート調査Ⅱ」成績評価の方法・基準】

評価方法 割合 評価基準
レポート61%うち中間レポートに相当する課題4が20%、期末レポートに相当する課題10が41%
平常点 39% 授業参加に関する課題1,2,3,4,5,7,8,9の合計


「アンケート調査Ⅱ」(月2限前期)、「アンケート調査Ⅰ」(月5限前期) の関連
 「アンケート調査Ⅱ」(2020年からの入学者を対象)は、アンケート調査を実施して調査報告書を公表する調査科目であり、「アンケート調査Ⅰ」は調査科目を履修するために必要な知識を習得するための講義科目である。2023(今)年度は、「アンケート調査Ⅱ」で実施するアンケート調査の対象者を「アンケート調査Ⅰ」の受講者とする予定である。「アンケート調査Ⅱ」で実施するアンケート調査は、課題4.で調査票が完成してからでないと開始できないため、「アンケート調査Ⅱ」の実査=「アンケート調査Ⅰ」の課題:「アンケート調査Ⅱ」で実施するアンケート調査への回答は5月下旬になる。

【開講教室と受講者】
 科目担当者は事前にSPSSがインストールされている定員32名のC(コンピュータ教室)5を指定した。しかし、コンピュータ教室で開講する「アンケート調査Ⅱ」が教室定員で上限に抽選で人数を限定する事前登録科目ではなく、一般登録科目として扱われ、「登録者が多い」という理由で開講教室が定員60人のC1に変更され、2023年4月10日時点での登録者は45人であり、一般登録(第二次)4月10(月)~13日(木)の期間中に、学生が「アンケート調査Ⅱ」の履修登録を変更できず、履修修正期間の4月17(月)~19日(水)では「アンケート調査Ⅱ」の登録を修正できるようになり、4月20日時点での登録者は33人となった。課題1.と課題2.ともに未提出者=履修放棄者が2人おり、5月15日から当初の予定通りにC5に教室変更した。

【2023年度「アンケート調査Ⅱ」の登録者と履修者】
 2023年度「アンケート調査Ⅱ」の登録者は33人、合格者は18人、不合格者は0人、履修放棄者は15人であった。
 (2009~2019年度入学者を対象としたカリキュラムでは、講義科目の「アンケート調査入門」が調査科目の「アンケート調査」の前提科目となっていたために、「アンケート調査」の受講者はアンケート調査の基礎知識を習得済みであったために、合格率はほぼ100%であった。)
 2020年度以降の入学者を対象としたカリキュラムでは、講義科目の「アンケート調査Ⅰ」が調査科目の「アンケート調査Ⅱ」の前提科目となっていないために、「アンケート調査Ⅰ」を履修していない=アンケート調査の基礎知識を習得済みでない学生が「アンケート調査Ⅱ」を履修登録することができるという系統履修の不備がある。2023(今)年度「アンケート調査 Ⅱ」登録者の33人のうち、2022年度までに「アンケート調査Ⅰ」を既修=合格した学生が15人(45.5%)と半数以下で、未修=まだ履修していない学生が18人(54.5%)と過半数を超えるという系統履修が機能していない事態となった(表2)。その結果、2023年度「アンケート調査Ⅱ」では、「アンケート調査Ⅰ」既修者15人のうち11人(73.3%)が合格したが、「アンケート調査Ⅰ」既修者18人のうち、合格したのは7人(38.9%)、調査票完成後、おそらくは調査報告書を執筆できずに履修放棄したのが1人(5.6%)、調査票完成以前に履修放棄したのが10人(55.6%)となった。したがって、調査票を作成したが調査報告書を執筆できずに履修放棄した学生が2人おり、これらの調査報告書は個人の著作権者がいない変則的な公表となる。

表2 アンケート調査Ⅰの既修とアンケート調査Ⅱの合否
合計2022年度「アンケート調査Ⅰ」の既修
既修未修
合計度数331518
行%100.0%45.5%54.5%
2023年度「アンケート調査Ⅱ」の合否合格度数18117
列%54.5%73.3%38.9%
調査票完成後に履修放棄度数211
列%6.1%6.7%5.6%
調査票完成以前に履修放棄度数13310
列%39.4%20.0%55.6%

【「アンケート調査Ⅱ」の全般的な注意事項】

【コンピュータ教室利用に関する注意事項】

「アンケート調査Ⅱ」の課題

出席:出席回数の配点は無い。

課題1.情報保護誓約書の提出

課題2.調査項目案~この課題に基づいてグループ分けを行なう。課題2.で不合格になれば課題3.以降には進めない。課題2.を期限までに提出しない場合は履修放棄と成績評価する。

  • OneDriveを提出先とする課題の(課題3,4,6に共通する)注意点は、必ず投稿するファイルを保存しておくことである。投稿するファイルを改訂(=改善)した場合には、ファイル名をグループ名+投稿回数.拡張子(ex.アンケート調査作業用(渋谷)2.xlsx、または、渋谷2.docx)として、作業を積み上げることができる。

    課題3.設問案~質問する設問とその設問の担当者を決定する。この課題からグループごとの共同作業が始まる。ただし、グループの最低人数は1人とする。課題3.で不合格になれば課題4.以降には進めない。課題3.を期限までに提出しない場合は履修放棄と成績評価する。
     「アンケート調査Ⅱ」の調査対象は「アンケート調査Ⅰ」の受講者以外の代表性を持たないため、変数間関係の分析を意図した設問案を考えること!!

    課題4.設問の作成 ~受講者全員で1つの調査票を作成する。グループごとに分担した設問を作成する。
     課題4.は受講者が設問案を提出→教員が添削・プリテストの実施→受講者が設問案を改善して再提出、という作業を繰り返して、調査票を作成していく。したがって、課題4.が完成したら提出するのではなく、作成・改善した設問があればそのつど提出すること。
     課題4.の未完成版で何らかの不備があったとしても、訂正した版で改善されていれば減点対象とならない。
    ※『アンケート調査入門2015~2019.pdf』pp.24-6、『アンケート調査Ⅰ2021~2022.pdf』p.25の「4-8 K-SMAPYⅡのアンケート機能を用いた調査票の作成」を参照

  • 濾過型設問を使用することはできない。
  • 自由回答は禁止する。
  • 課題4.の締め切り:5月21日(日)23:59
  • 課題4.の完成版の締め切り:5月22日(月)までに課題4を完成できない場合は、履修放棄と評価する予定である。

  • 課題4.の書式:
  • シート[4選択肢]について:シート[4選択肢]は、シート[3&4設問]のH列[回答選択肢]を補助するものである。
  • コメントと改訂方法
  • 課題4.の詳細

    表3 表記の統一
    原則として、副詞はかな表記とする。
    原則として、数字とアルファベットは半角とする。
    単一回答には、「1つだけ選んでください」と書く。
    複数回答には、「つぎのなかからすべて選んでください」と書く。
    統一前統一後
    つぎ
    中からなかから

    課題5.プリテストへの回答:課題5.プリテストへの回答の詳細は、K-SMAPYⅡで指示する。

    課題6.変数ラベル変数値ラベル(SPSSシンタックスの作成):単一回答はvariable labels(変数ラベル)とvalue labels(変数値ラベル)、多重回答はvariable labels(変数ラベル)のみを作成する。
    ※SPSSの使い方の変数ラベルと変数値ラベルおよび『アンケート調査Ⅰ2020or2021or2022.pdf』p.38の「6-5 変数ラベルと変数値ラベル」参照

  • 課題6.の書式:[]で囲まれていない文字列はSPSSのコマンド、キーワード、変数名などを示し、[]内は概念を示すため[]は入力してはならない。
  • 単一回答
  • 多重回答

    「アンケート調査Ⅰ」月5限 の課題

    実査:「アンケート調査Ⅱ&アンケート調査」で実施するアンケート調査への回答

    1. 回答期間:調査実施期間の詳細はK-SMAPYⅡのアンケート機能で指示するが、2023年5月24日(水)17:40~ 5月31日(水)23:59である。 。
    2. K-SMAPYⅡ(を開く)では、K-SMAPYⅡのクラスプロファイルを選択し、つぎに開講曜日を選択し、そして「アンケート調査Ⅰ」を選択し、[アンケート]リボンをクリックする。すると、回答可能なアンケートの一覧が表示されるので、回答するアンケートの[タイトル]をクリックする。すると、アンケート回答フォームを開かれるので、回答する。回答が終了したら、アンケート回答フォーム末尾右の[回答]ボタンをクリックする。

    課題7.集計: 単純集計(FREQUENCIES)(を開く)を用いて、自分または自分たちが担当する設問をすくなくとも1変数選択して度数分布表を出力し、その出力を[エクスポート(を開く)する。

    課題8.自分が分担した設問のクロス集計とχ二乗値検定

  • クロス集計(CROSSTABS)(を開く)で、[列]に性別、[行]に自分または自分たちが分担するすべての設問の変数を選択し、
  • [セル]のパーセンテージは「列」をチェックし、
  • [統計量]で「カイ2乗」をチェックし、
  • (表が少ない場合は)当該のクロス表とχ二乗値検定を選択し、
  • [エクスポート(を開く)するオブジェクト]は、[選択のみ]を推奨するが、表が多い場合には[すべて]とする。

    課題10.レポート~調査報告書の原稿となるレポートの執筆:

    背景色が黄色の課題は暫定的に2022年度の課題を再録しているが、2023年度も2022年度と同一の課題を課する予定である。

    課題9.分析: 記述統計(DISCRIMINANT)、平均値の差 (MEANS)、相関分析 (CORRELATIONS)、因子分析(FACTOR)、回帰分析(REGRESSION)の順で行う予定であるが、課題10.がひと段落してから、まず、相関分析 (CORRELATIONS)因子分析(FACTOR)を実施する。

    • 提出先:K-SMAPYⅡの課題の[課題9]
    • 書式:[出力のエクスポート]ダイアログ・ボックスの[型]で「Excel2007以上」または「Excel97-2004」を選択して、Excel書式を添付する。K-SMAPYⅡに提出する場合には、ファイル名は「OUTPUT」のままでも構わない。

    89点をとるためには必須ではない課題.詳細分析:詳細分析は課題10.に加点する形で評価する。(作図表を含む。なお、作図表の詳細については、小木曽道夫著(2012)『SPSSによるやさしいアンケート分析 第2版』オーム社、定価(本体2400円【税別】)参照)

  • 詳細分析の分析方針例
    1. 自分たちのグループで作成した設問どうしのクロス集計
    2. 多重回答設問などの相関分析や因子分析
  • 詳細分析の注意点
    1. 単純集計と基礎クロス集計表は、「和は利用していない」などの実質的な非該当を除去していないため、実質的な非該当選択肢を集計・分析から除去したい場合には、その変数値を欠損値宣言して集計・分析する詳細分析と作表が必要となる。
    2. 詳細分析で基礎クロス集計表以外のクロス集計を行い、エクセルで編集する場合には、【クロス集計表をエクセルで加工する方法】(を開く)を参照。
    3. (必須ではない課題.詳細分析の結果の)表の書式は、原則として冗長なSPANエレメントがないHTML書式とし、Excelブックなど冗長なSPANエレメントが付加されてしまうことが予測される書式で提出した場合には(少し)減点する。表の添付ファイル名は、アルファベット小文字の姓+連番とする(ex.:小木曽道夫の自分が分担した部分の3番目の表ファイルならばogiso3.html)。
    4. (必須ではない課題.詳細分析の結果の)グラフなどの図の書式は、原則として冗長なSPANエレメントがないHTML書式+gifまたはjpg書式とする。図の添付ファイル名は、アルファベット小文字の姓+連番とする(ex.:小木曽道夫の自分が分担した部分の4番目の図ファイルならばogiso4.htmlおよびogiso4.gif)。なお、グラフの作成方法については授業時に指示する。

    ※授業終了より前に課題10.レポートまで、グループ単位で終了した場合には、出席免除とする。


  • ※「アンケート調査Ⅱ」のために収集したデータの学術目的使用について

     情報保護誓約書「第1条「アンケート調査Ⅱ」または「アンケート調査実習A・B」のために収集した調査データを、「演習Ⅰ」「演習Ⅱ」「演習Ⅲ」「演習Ⅳ」などの他の科目を含むところの学術目的以外には使用いたしません。かつ、「アンケート調査Ⅱ」の調査報告書以外で当該の調査データを使用する場合には、その出典を明記致します」に同意した「アンケート調査Ⅱ」受講者は、例えば「演習ⅢB」卒業論文で「アンケート調査Ⅱ」のために収集したデータを使用する場合には、2015年度の場合では、つぎのように明記する必要がある。

    第?章第?節第?項 データの収集
     「通学、食生活、野球、テニス、通信端末と読書についての調査」(以下、「本調査」と称す)は、国学院大学経済学部の2015年度 月曜日3時限開講の「アンケート調査」のために実施した。本調査の対象は、2015年度後期 月曜日5時限開講の「アンケート調査入門」の受講者205人である。K-SMAPY(Kokugakuin university Supporting system for Making Academic Plans and Yearly schedule)のアンケート機能を利用した「インターネット集合調査」により、2015年9月24日 11:30~2014年9月30日 23:59の期間で登録者205人を対象とした調査を実施し、188人から有効回答を得て、有効回答率は91.7%であった。

    【参考文献】
    国学院大学 経済学部 2015年度「アンケート調査」(2017/3/20 公表)『通学、食生活、野球、テニス、通信端末と読書についての調査』http://www2.kokugakuin.ac.jp/~ogiso/enquete/2015/index.html

    2016年度の場合では、つぎのように明記する必要がある。

    第?章第?節第?項 データの収集
     「コンビニ、学食、読書時間とプロ野球についての調査」(以下、「本調査」と称す)は、国学院大学経済学部の2016年度 月曜日5時限開講の「アンケート調査」のために実施した。本調査の対象は、2016年度後期 月曜日4時限開講の「アンケート調査入門」の受講者434人である。K-SMAPY(Kokugakuin university Supporting system for Making Academic Plans and Yearly schedule)のアンケート機能を利用した「インターネット集合調査」により、2016年10月2日 12:50~2016年10月9日 23:59の期間で登録者434人を対象とした調査を実施し、329人から有効回答を得て、有効回答率は75.8%であった。

    【参考文献】
    国学院大学 経済学部 2016年度「アンケート調査」(2017/3/14 公表)『コンビニ、学食、読書時間とプロ野球についての調査』http://www2.kokugakuin.ac.jp/~ogiso/enquete/2016/index.html

     アンケート調査の結果に基づく文章と表は、その表現が定型化される。したがって、単純集計や基礎クロス集計についての文章や表は、「アンケート調査」報告書で公表した文章や表をコピー&ペーストすると正確かつ高速に文章と表を作成することができる。

  • Copyright 2023, OGISO, Michio

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