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酒井の殿様が……
庄内藩主。元和8年(1622)に酒井忠勝が鶴ヶ岡城主となり、城下町として鶴岡(→「鶴岡」参照)の町割に着手する。以降約250年間酒井家によって藩政が行われた。
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かつての城跡
鶴ヶ岡城跡。戊辰戦争後、廃藩となるまでの250年、十二代にわたって藩主酒井氏(→「酒井の殿様が……」参照)がこの地を統治した。明治9年(1876)、政府は城址を公園に定め、一部を残して土塁や堀を埋めた。現在の鶴岡公園は、本丸と二の丸跡である。
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官衙の古い建物
致道博物館。鶴岡市(→「鶴岡」参照)家中新町にある登録博物館。旧鶴ヶ岡城(→「かつての城跡」参照)の三の丸に当たり、庄内藩のご用屋敷になっていたところに位置している。昭和25年(1950)、旧庄内藩主酒井忠良が郷土文化向上のため、土地、建物、および藩校致道館関係資料その他を寄付し、財団法人以文会が創立された。昭和27年(1952)、名称を財団法人致道博物館と改めた。
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紙屋と言えば鶴岡ではそれだけで通る店のかかさま
モデル不明。森敦のエッセイや書翰等からも推定不能。
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街角に新聞を拡げ…
終戦直後の酒田(→「酒田」参照)、鶴岡(→「鶴岡」参照)には復員兵、引き揚げ者、戦火に遭った人たちによって、生活必需品を中心に売買できる場所ができた。
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闇米
販売統制下で、決められた販路によらずに密かに売買される米。
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日枝神社
鶴岡市山王町北部にある旧県社。創建年代は不詳。祭神は大己貴命・山末之大主大神・市杵嶋姫命。
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化けもの祭り
鶴岡天満宮で5月25日に行われる祭り。鶴岡天神祭。手ぬぐいと編み笠で顔を隠し、鶴岡天満宮周辺を歩き回ることから「化けもの祭り」と呼ばれる。現在も鶴岡市の商工祭の一環として開催されている。
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葬殮
亡骸を入棺し、葬る儀式。葬礼が訛った語。
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鉄無地
鉄色一色で模様のない織物。また、それで仕立てた着物も指す。男子用の羽織などに用いられることが多い。
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痘痕
天然痘が治ったあと皮膚に残る跡のこと。また、それに似たものをいう。サンスクリット語のarbuda(アルブダ)に由来し、僧侶が隠語として用いていたものが一般に広まったとされる。
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京田
鶴岡市(→「鶴岡」参照)の西北に位置する地域。明治22年(1889)、荒井京田・覚岸寺・北京田・高田・西京田・平京田・中野京田・安丹・林崎・豊田・福田の11か村が合併して京田村が成立した。昭和30年(1955)、京田村は廃止され、鶴岡市に編入した。
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在所者
地元の人や田舎者のこと。在所は住んでいる所や都会から離れた地方、故郷を意味する。
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巻煙草
細長く巻き、一端に火をつけて吸う煙草。紙巻と葉巻の二種類があり、主に紙巻を指す。
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前世の因縁
前世から決まった運命。仏教語で、因は物事が生じる直接の力であり、縁はそれを助ける間接的条件である。すべての物事はこの二つの働きによって起こるとする。
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講
主に地域社会を母体として、何らかの目的を果たすために結ばれた集団のこと。もとは仏典を講義する集会のことを意味していたが、現代では経済的な集まりや職業的な集まりも指すようになり、その内容は多様化している。代表的なものに庚申講や伊勢講、頼母子講などがある。講の後には飲食を共にし、そこで地域の相談ごとを行うこともあった。